今回は、アポカリプティックサウンドとは何なのか、原因は解明されているのかなど、アポカリプティックサウンドに関する話をまとめていきます。
「終焉の音」、「地球の泣く音」とも呼ばれていて、この不気味な音は世界各国で報告されています。
世界中で起きている不気味な「終焉の音」について、あなたもぜひここで知っておいてください。
アポカリプティックサウンドとは?
アポカリプティックサウンドとは、「世界各地で聞こえる謎の音」のことです。
突如聞こえてくる重く不気味な音で、どこから、なぜ聞こえてくるのかは解明されていません。
このアポカリプティックサウンドが報告され始めたのは2011年ごろです。
2011年ごろというと、東日本大地震が起こった時期ですよね。
アポカリプティックサウンドは「災厄の前兆」と考えられているため、この大震災を予告していたのではないかとも考えられています。
この謎の音が「アポカリプティックサウンド」などと呼ばれるのは、新約聖書の「ヨハネの黙示録」で語られる終末神話と結び付けて考えられているからです。
そもそもアポカリプティックとは、アポカリプス(Apocalypse)的=「目次録的な」という意味ですからね。
世界各地で聞こえて来る謎の音が、ヨハネの目次録に描かれる、世界の終焉を告げる天使のラッパのようだとして、こう名付けられたのです。
ヨハネの目次録には、「最後の審判が始まる時に、天使がラッパを吹き鳴らす」、という有名な記述があります。
話の中では、ラッパが鳴るたびに大きな災厄が起こります。
最後に7回目のラッパが鳴った時、世界は最後の審判を迎えることになります。
【第一のラッパ吹き】
ヨハネの目次録第8章7節にてラッパを鳴らす。
それにより雹(ひょう)や火を地上に降らし、地上の三分の一を焼き払う。
【第二のラッパ吹き】
ヨハネの目次録第8章8節にてラッパを鳴らす。
それにより海の三分の一を減らす。
【第三のラッパ吹き】
ヨハネの目次録第8章10節にてラッパを鳴らす。
それにより苦よもぎ(ニガヨモギ)の星を川に落とし、地上の川の三分の一を毒する。
【第四のラッパ吹き】
ヨハネの目次録第8章12節にてラッパを鳴らす。
それにより、昼の時間を三分の一に減らす。
【第五のラッパ吹き】
ヨハネの目次録第9章1節にてラッパを鳴らす。
それにより、アバドンを呼び出す。
(アバトンは奈落の王で、キリスト教では堕天使とされている。
ラッパが吹かれた時、イナゴの群れを率いて現れ、人々に死さえも許されない苦しみを与える)
【第六のラッパ吹き】
ヨハネの目次録第9章13節にてラッパを鳴らす。
それにより、ユーフラテス川の畔に繋がれている四人の御使いを解放し、地上の人間の三分の一を殺させる。
【第七のラッパ吹き】
ヨハネの目次録第11章15節にてラッパを鳴らす。
それにより神の支配を告げる。
そしてキリスト教徒でない残りの地上の人間を滅ぼすため、雷や大地震を起こし、さらに大粒の雹を地上に降らす。
ラッパの音は、とても恐ろしい出来事の前兆なのです。
最初にアポカリプティックサウンドを聞いた人たちが、あまりの不気味さに世界の終焉と結びつけたのも無理はありませんね。
アポカリプティックサウンドは、「最後の審判の前兆だ」として多くの人に恐れられているのです。
現在のアポカリプティックサウンドは4段階目のラッパ!?
アポカリプティックサウンドは、実際に起きた災厄を予告しているという仮説があります。
そして、現段階で聞こえてくるアポカリプティックサウンドは、「第四段階目のラッパ」の音だと言われているのです。
「アポカリプティックサウンドはいくつも報告されているのだから、とっくに7回超えてる。4回目どころか世界は終焉してるはずじゃん」
と考えられるかもしれませんが、そうとも限りません。
「1回=1つの警告音」ではなく、「1回=同時期に複数の場所で鳴る警告音」だと考えるのです。
そうすると、現在の段階で聞こえてくるアポカリプティックサウンドは「4段階目のラッパ」だと考えることができます。
現段階のアポカリプティックサウンドが「4段階目」だと考えられる根拠は、次の2つです。
- 「ニガヨモギ」=「チェルノブイリ」
- 地震が多発している
まず第三のラッパに記されている「ニガヨモギ」についてですが、これはウクライナ語で「チェルノブイリ」を意味します。
チェルノブイリといえば、1986年4月26日に起きた「チェルノブイリ原子力発電事故」が連想されますね。
世界最大の原子力発電所事故のひとつです。
そのため、「第三のアポカリプティックサウンドは、チェルノブイリ事故の際に鳴っていた。だから第三のラッパはすでに終わっているのだ」という仮説がささやかれているのです。
そして、「地震が多発している」という話についてです。
これがどうして「第四のラッパ」と繋がるのかというと、「地震によって昼の時間が短くなっている」という話があるからです。
第四のラッパは、「昼の時間を3分の1に減らす」という内容でしたよね。
現在、世界各地で大きな地震が発生しています。
これによって本当に昼の時間が短くなっているのだとしたら、「現在が第四の段階である」というのも納得できます。
(「昼の時間が短くなっている」ということに関しては、ポールシフトの記事で詳しく解説しています)※リンクを貼る
また、2030年ごろにはミニ氷河期が来るという話もあります。
2016年6月には黒点のない太陽が観測されているのです。
このような最近の太陽の様子は、次の極小期の前触れではないかと、アメリカの気象団体ヴェンコアウェザーが発表しています。
第四のアポカリプティックサウンドは、この氷河期への警告の音なのかもしれませんね。
アポカリプティックサウンドの音源をご紹介
地響きのような、動物の断末魔のような、低く響く不気味な音です。
各地で起こったアポカリプティックサウンドを、Youtubeで聴くことができます。
百聞は一見に如かず。とりあえず、聴いてみてください。
2011年8月 ベラルーシー
2011年8月 ウクライナ
2013年8月 カナダ
これらのアポカリプティックサウンドは日本でも報告されていて、世界でも100箇所以上で観測されています。
音の原因は?アポカリプティックサウンドの真実
アポカリプティックサウンドの原因は、はっきりと解明されているわけではありません。
聞こえる場所は住宅街や海上など様々で、特に条件などもないようです。
地底にできた空洞に風が吹き抜ける時に響く音ではないかとか、プレートとプレートがぶつかって擦れた音ではないかなど、いろいろな憶測が飛んでいますね。
ここでは、研究者たちの仮説をいくつか紹介します。
まず、「空から聞こえてくる」説です。
これは、アポカリプティックサウンドを研究しているアゼルバイジャンの地球物理学者、エルヴィン・カルロフ氏の仮説ですね。
「アポカリプティックサウンドは、太陽プラズマと地球の持つ磁場の干渉によって生じている」とのことです。
この場合、アポカリプティックサウンドは地面からではなく、空から発せられていることになりますね。
カナダのサスカチュワン大学物理学教授も「空から聞こえてくる」説を唱えています。
ただ彼の場合は、地球の大気と宇宙の境目から生じる「放射線帯から発生する電磁ノイズ」だとしています。
しかし、人間の耳に聞こえるほど強力なノイズなら、電子機器などにも異常をきたすはずです。
「電磁波ノイズ説」の信憑性は薄いですね。
また、NASAは
「謎の音は大気中の放電現象に伴い発生する電磁波(空電)が原因である可能性が高い」という見解を示しています。
ただ、残念ながらどの説も、まだ確固たる証明はなされていません。
こんなにインパクトがある音で、世界中で頻発しているにもかかわらず、いまだ正体不明の音なのです。
本当に天使が警告しているラッパの音だとしたら、世界は確実に終末へと向かっていることになります。なんだか恐ろしくなりますね。
まとめ
アポカリプティックサウンドは、現在も世界各地で報告され続けている謎の音です。
頻発しているにもかかわらず、どの仮説もいまだ立証されていません。
これほど謎に包まれ、真実が分からないものなのですから、本当に未知のものである可能性もありますよね。
天使のラッパの警告音なのだとしたら、今後世界がどうなってしまうのか不安になります。
天使ではないにしろ、何か地球や環境に変化があったから始まった音であるはずですから、大きな災厄や変異の前兆である可能性は否定できません。
アポカリプティックサウンドについては、謎が多すぎて掴みどころがないというのが正直なところです。
なんにせよ不気味であることに違いありませんから、原因の究明を待つばかりですね。
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