今回お話させていただくのは、傾聴の意味と使い方、そして傾聴力を上げる方法についてです。
傾聴は英語でアクティブ・リスニング(Active listening)と呼ばれる、カウンセリングにおけるコミュニケーションスキルの1つです。アクティブ・リスニングを直訳すると「積極的に聴くこと」となります。
つまり傾聴は、ただ話を緩慢に聞くのではなく、積極的に話を聴いて相手の本心を引き出すスキルのことを指すのです。
さらに、人間の多くは、「話を聴いてほしい」という強い欲求を持っています。つまり傾聴を覚えれば、相手の本心を引き出すだけでなく、「話を聴いてほしい」という欲求を満たしてあげることもできるのです。
傾聴を身につければ、あなたの人としての魅力も上がりますし、傾聴ボランティアなどで人の役に立つこともできます。
たとえば私自身、傾聴を学んだことで「聞き上手ですね」「またお話ししたいです!」といっていただけることが増えました。これによってより良い人間関係を築き上げることができるようになりましたし、もちろん仕事や子育てに役立てることだってできました。
私だけではなく、傾聴を身に付ければ誰だって同じように「コミュニケーション上手」になることができます。
そして、傾聴は人間心理に根付いたスキルなので、1度身につければ腐ることがありません。
今回の記事でお伝えするのは、そんな傾聴力を上げるための方法です。
看護や介護、カウンセリングやコーチングでも使われるプロの技を身につけ、人を癒すコミュニケーション能力を培いましょう。
傾聴とは?意味と目的を解説!
ここからは傾聴の意味と目的について、詳しく説明していきます。
傾聴のことをきちんと理解して、使いこなせるようになりましょう。
まず、傾聴は一般的に下記のように定義されています。
「こちらの聞きたいこと」を「聞く」 (Hear)のではなく、「相手の言いたいこと、伝えたいこと願っていること」を受容的・共感的態度で「聴く」 (Listen)ことであり、相手が自分自身の考えを整理し、納得のいく結論や判断に到達するよう支援することです。つまり、「聴く」の文字が表しているように、「耳と目と心できく」のが「傾聴」の基本です。
(引用:厚生労働省:こころの耳)
傾聴は、話し手から本心を引き出すことによって、話し手が自分自身を理解できるように支援するスキルだということですね。
それでは下記より、傾聴の意味と目的について、詳細を説明していきましょう。
傾聴の心理学的な意味とは
傾聴を心理学的に説明すると、「心理カウンセリングにおけるコミュニケーションスキル」になります。
カウンセリングにおいて、クライエントから本当の言葉を引き出すための技術なのです。
しかし話し手にとって、自分の固定観念にとらわれず思いのままに話をするというのは、実は簡単なことではありません。
「これは言いたくない」、「こんなことは言わない方が良い」という精神的なブレーキ(メンタルブロック)が、無意識にかかってしまうからです。
私もたまに、言いたいことがあるのにうまく言葉にできずモヤモヤしてしまう、ということがあります。
そんなとき、聞き手の側から話し手が本当に言いたいことを引き出すためのスキルを、心理学では「傾聴」と呼ぶのです。
傾聴をする目的とは
傾聴の目的は、主に2つあります。
- 話し手の人格的成長を促す
- 話し手の心を癒す
傾聴をする目的の1つは、話し手の人格的成長を促すためです。
傾聴は、話し手自身も気づいていなかった本心を引き出します。
つまり話し手は、傾聴によって、本当の自分と向き合う機会を得るのです。
たとえば、「仕事ができないこと」で悩んでいる人がいて、その原因が「集中力の欠如」だと思っていたとしましょう。
その人は、「自分は他の人より集中力がなくて劣っている」と劣等感を抱いている状態です。
ところが、傾聴を進めていくうちに、本人は仕事以外で集中力の低さを感じたことがないということが分かり、しかも「今の仕事がとにかく嫌いだ」という本心が出てきました。
要は、仕事ができない理由が、「集中力の欠如」ではなく、「仕事が嫌いでまじめに取り組めていなかったから」というものだったのです。
つまりその人が向き合うべきは、「集中力がない自分」ではなく、「仕事が嫌いでふまじめな自分」だったのですね。
そしてそれに伴い、必要な努力も、「集中力向上のための努力」ではなく、「まじめに仕事をするための努力(意識改革)」だったと気づけるわけです。
このように傾聴には、本人でさえ気づけていなかった本心や課題に気づかせるという力があります。
ただし傾聴は、相手の思考を変えたり、悩みに対する自分の意見やアドバイスを与えるものではありません。
聞き手は話し手に対して、「仕事が嫌いなんじゃないですか?」とか、「転職してみたらどうですか?」といった話をしてはいけないのです。
下手をすると、相手の本心を押しのけて、こちらで答えを誘導してしまうことにもなりかねませんからね。
傾聴は、あくまでも相手の本心を引き出すためのスキルであり、相手が自ら気づきを得るための手助けを行うものです。
つまり傾聴は、話し手を成長させるスキルなのではなく、話し手が自ら成長する機会を作り出すスキルであるというわけですね。
これが、「話し手の人格的成長」という、傾聴の効果です。
しかし、傾聴の効果は、それだけではありません。
傾聴は話し手の成長を促すと同時に、心を癒すこともできるスキルなのです。
人間は、話を聴いてもらえるだけでも、精神的苦痛がかなり和らぐようにできています。
あなたも辛いことがあったとき、親しい人に、普段は隠している本音(愚痴)を聞いてもらって、スッキリした経験があるのではないでしょうか。
傾聴にもそれと同じ効果があるわけですね。
そのため傾聴は、「傾聴ボランティア」として、高齢者や被災者の精神的苦痛を和らげる目的でも使用されているのです。
以上の2つが、傾聴を行う目的になります。
このように傾聴には、「人格的成長」と「心の癒し」を与える力があるわけですね。
傾聴力を身につける方法【講座や資格やトレーニング法は?】
傾聴を学ぶ上でもっともおすすめなのは、実際にカウンセリングを受けて、自身で傾聴を体験してみることです。
カウンセラーがどういった雰囲気で接してきてくれるのか、そして自分の気持ちがどのように揺れ動くのか、それらを実際に体験してみるのです。
私も、実際にカウンセリングを体験することで、傾聴というものを体感で知ることができました。
そのさい、傾聴に関する基礎知識を持った状態で挑めば、カウンセラーがどのようなテクニックを使っているのか気づくことができますので、より深く傾聴を理解できます。
とくに、下記の知識を持った状態でカウンセリングに挑むと、色々と勉強になりますよ。
- 傾聴をするための姿勢や心構え
- 傾聴における3つのレベル
- 傾聴に使える8つのテクニック
上記を知っていれば、カウンセリングを受けているときに、「カウンセラーがどういった姿勢で話を聴いてくれているのか」とか、「どういったテクニックでこちらの本音を引き出してくれているのか」といったことに気づけます。
つまり、実際の傾聴というものを肌身で感じることができるというわけですね。
それでは下記より詳しく説明していきます。
傾聴に興味のある人は、ぜひ確認してみてください。
傾聴をする姿勢や心構え
傾聴をする姿勢や心構えで重要なのは、下記の3点です。
- 自己一致
- 無条件の肯定的配慮
- 共感的理解
「自己一致」とは、聞き手がどれだけ誠実であるか、ということです。
聞き手の心と言動に不一致がないときに、話し手は心を開きます。
たとえば、話し手に対して「それは大変だったんですね」と口にしながら、内心では「別にどうってこともないなぁ」と思っていると、その思いは態度として出てしまいます。
うわべだけで聞き手と接するのではなく、いかにありのままの本心で相手に共感できるか、ということですね。
「無条件の肯定的配慮」は、話し手の存在自体をそのまま肯定的に受け入れる姿勢のことをいいます。
話し手がとてもタイプの異性であろうと、逆に清潔感のない嫌いなタイプであろうと、傾聴中はどちらも同様に、相手の存在を好きになりましょう。
聞き手が相手の心を尊重し、無条件に受け入れる姿勢を作ることが大切なのです。
相手の言動や立場に左右されず、ありのままの話し手を受け入れてあげてください。
「共感的理解」とは、話し手の立場になり、ものの見方、感じ方、考え方について、その人と同じように感じることをいいます。
自分が相手と同じ意見を持って肯定するという意味の「同感」とは違い、あたかも相手そのものと同じように感じるのが「共感」です。
たとえば、「上司との関係が悪くて辛いんです」という言葉に対し、「分かります、私の会社も上司との関係が悪くって嫌になります」と返すのは「同感」です。
「共感」の場合は、「上司との関係が悪いと精神的に辛いですね」といった形で、相手が感じている気持ちに寄り添った返答をしてあげてください。
人は自分のことを理解してほしいという欲求を抱えており、共感を示すことで、話し手の信頼と安心を勝ち取ることができます。
傾聴をするさいは、相手の気持ちを深く理解し、同じ感情を理解できるように心がけましょう。
以上、3つの基本的態度は、傾聴をする上での土台ですので、とても重要な要素になります。
傾聴のテクニックを学ぶことももちろん重要ではありますが、その前段階の基本態度もかなり大切ですので、しっかり理解しておくようにしましょう。
傾聴力における3つのレベル
傾聴には、3つの段階があります。
そして、聞き手の傾聴力により、どのレベルの傾聴ができるかが変わってくるのです。
- 内的傾聴
- 集中的傾聴
- 全方位的傾聴
目指すべきは、レベル3の全方位的傾聴です。
それでは1つずつ、詳細を説明していきましょう。
傾聴レベル1.内的傾聴
「内的傾聴」は、意識が話し手ではなく自分に向いてしまっている状態です。
相手に集中できていなくて、自分の考え事をしてしまっている状態を指しますので、まだまだ傾聴と呼べる段階ではありません。
たとえば、話し手が「親に言いたいことが言えない」と話をしているときに、聞き手が「俺だったら肉親なんだから、言いたい放題言い合えるけどなぁ」といったことを考えている状態だと、まだまだ「内的傾聴」の段階であると言えるでしょう。
この段階の特徴として、「自分の意見を押し付けてしまいやすい」というものがあります。
話し手の話が、いつのまにか自分の考え事になってしまっているので、ついつい主張が入ってしまうというわけですね。
傾聴を行うなら、まずは話し手にきっちり意識を傾けることが重要だと心がけましょう。
傾聴レベル2.集中的傾聴
話し手に意識を集中して、きっちりと話を聴けるようになると、レベル2の「集中的傾聴」にたどり着くことができます。
相手が話しているときにはきちんと耳を傾け、自分の考え事をしていない状態です。
この段階になると、傾聴をしているといっても良いですね。
集中的傾聴までたどり着けると、相手の話に興味、関心、好奇心を持てるようになりますので、より相手の話を引き出せるようになります。
また、話し方や間の取り方から、感情の変化を読み取り、共感もできるようになるでしょう。
ここまでくると、それなりに質の高い傾聴を行うことができるようになります。
さらなる高みを目指して、経験んを積んでいきましょう。
傾聴レベル3.全方位的傾聴
「全方位的傾聴」とは、聞き手と話し手だけでなく、周囲の状況や雰囲気についても感じ取ることができる状態です。
話し手の「見えない感情」や「意志」などについても読み取ることができますので、かなり質の高い傾聴ができるようになります。
全方位的傾聴を簡単に言い換えると、「場の空気をとらえている状態」です。
話し手の内から出てくるものだけでなく、話し手に影響を与える外的要因についても、話し手と同じように感じ取ることができるのです。
たとえば、傾聴をしている周囲の環境、騒音、第三者の存在、などについて、同じ感じ方ができている状態ですね。
さらには、家庭や職場で話し手が置かれている現状についても同様です。
このレベルの傾聴は、話し手にも深いインパクトを与えることがあります。
それだけ相手に寄り添った状態であるということですね。
傾聴力を上げたいのなら、ぜひこのレベルを目指していきましょう。
傾聴で身につけるべき8つのテクニック
傾聴力を上げて高度な傾聴スキルを身につけたいのなら、下記の8つのテクニックを学ぶと良いでしょう。
- ラポール
- オウム返し
- ミラーリング
- 共感
- 言い換えによる理解の確認
- 沈黙
- 感情を拾う
- 私メッセージ
これらを完璧にこなせるようになれば、かなり質の高い傾聴ができるようになります。
実際に傾聴を行うさいには、この8つのポイントをチェックリストにして、振り返りに使うのもありです。
それくらい基本的で、かつ重要なテクニックになります。
ぜひ詳細を確認して、練習してみてください。
傾聴テクニック1.ラポール
ラポール(場面構成)とは、目の前にいる話し手と精神的につながることをいいます。
相手が話しやすいよう、心を通わせるわけですね。
まずは、座る位置、座り方、話を聴く姿勢などに気を配り、信頼関係を作り上げます。
できるだけ近い位置に座り、少し身を乗り出すようにして話を聴くと良いでしょう。
ラポールはフランス語で、「橋をかける」という意味を持ちます。
その文字通り、話し手と聞き手の間に橋をかけるために、傾聴中は下記のことに気を配りましょう。
- 話し手をよく観察すること
- 自分と話し手の間に共通点を見つけること
- 思いやりを持ち、話し手を否定しないこと
- 話し手の経験や感情をきちんと共有していると態度で示すこと
より良い傾聴のためにも、ラポールはぜひ身につけてください。
傾聴テクニック2.オウム返し
オウム返しは、話し手が言ったことをそのまま繰り返すテクニックです。
相手の話を繰り返してあげることで、「きちんと話を聴いている」という意思表示になります。
あいづちやうなずきと併用して使うとより効果的でしょう。
たとえば、下記のような感じです。
話し手「今日は急に雨に降られて悲しかったんですよ」
聞き手「あぁ、今日は急に雨に降られて悲しい思いをしたんですね」
あいづちを打ちながら上記のようなオウム返しを繰り返せば、話し手は聴いてもらえていると安心して、気持ちよく話せるようになります。
そうすれば、より質の高い傾聴を行うことができるでしょう。
傾聴テクニック3.ミラーリング
ミラーリングとは、まるで鏡のように相手と同じ動作を行い、親密度を上げるテクニックです。
とくにやりやすいのは表情ですね。
話し手が悲しそうな表情で話しているときは、一緒に悲しそうな表情を浮かべてください。
話し手が楽しそうに話しているときは、一緒に楽しそうな笑顔を浮かべるようにしてみてください。
また、表情以外にもマネできそうな動作があったら、相手が不快に思わない程度にマネしてみると良いでしょう。
ミラーリングを行うことで、相手の態度を許容している、相手に興味がある、という意思を示すことができます。
この効果により、話し手がより心をひらいて話をしてくれるというわけですね。
ただし、あまりやり過ぎると相手を不快にさせることもあります。
不自然にならないように、気をつけながら行いましょう。
傾聴テクニック4.共感
共感は、傾聴やカウンセリングにおいてとても重要なテクニックになります。
共感するためには、自分の意見や主張を消し去り、相手と同じ感情を感じることが重要です。
自分の意思が混じってしまうと、上から目線の「同情」や、自分の意見を持った上で肯定する「同感」になってしまうので注意しましょう。
たとえば、「恋人が欲しいのに、異性の前だと緊張してうまく話せない」という話し手の言葉に対して、「恋人がうまく作れないのはかわいそうですね」という返答が同情で、「私も異性の前で話すと緊張してしまいます」という返答が同感です。
そうではなく、「仲良くなりたいのに、うまく話せないのはもどかしいですよね」というように、話し手が今感じているであろう想いを言葉にしてあげるようにするのが共感なのです。
共感できるようになれば、相手の気持ちをより理解し、相手の立場になって話を聴いてあげることができるようになります。
また、その様子が相手にも伝わりますので、より心をひらいてくれるのです。
「同情」や「同感」を超えて「共感」できるようになるには、少し訓練が必要になります。
しかし、とても効果的な技法ですので、ぜひ身につけてください。
傾聴テクニック5.言い換えによる理解の確認
話し手の言葉を自分の言葉で言い換えて確認することで、相手に話を理解していると伝える技法を、「言い換えによる理解の確認」と呼びます。
たとえば、下記のような感じです。
話し手「天気予報を見るのを忘れて、ひどい目に遭ってしまった」
聞き手「つまり、雨の中傘を持っていなくて、大変な目に遭ったんですね?」
話し手「そうなんですよ! 雨に濡れて大変でした!」
このように、言い換えによる理解の確認を行うことで、話し手は、きちんと話を聴いてもらえて、理解もしてもらえていると感じることができます。
その結果、安心して話をしてもらえるわけですね。
効果的なテクニックですので、傾聴中にちょくちょく使うようにしてみましょう。
傾聴テクニック6.沈黙
ときには沈黙することも、傾聴では重要なテクニックです。
話し手が言葉に詰まり、沈黙に包まれたとき、ついついこちらから話を振ってしまいたくなります。
しかし、相手の沈黙には意味がある場合があり、ときには黙って待ってあげることがとても重要になるのです。
話し手が沈黙してしまったときには、こちらも沈黙すべき場合と、そうでない場合に分かれます。
〇聞き手も沈黙した方が良い場合
- 話し手が自分の内側と向き合い、話すことを考えている
- 話す内容は決まっているが、どのように話そうか考えている
〇聞き手からアクションを起こしてあげた方が良い場合
- 話した内容に対して、 聞き手のリアクションを待っている
- 不信感や不安など、マイナスな気持ちを抱いて固まっている
聞き手も沈黙した方が良い場合は、下手にこちらからアクションを起こしてしまうと、相手の言葉を引っ込めさせてしまいます。
つまり、傾聴に失敗してしまうわけですね。
話し手の考えしっかり引き出すためにも、傾聴には必要な沈黙があるということを覚えておきましょう。
傾聴テクニック7.感情を拾う
話し手の感情を拾ってあげることも、傾聴ではとても重要です。
感情を拾うために、話し手が話した内容に対し、「それに対してどう思いましたか?」という質問を投げかけてみましょう。
そうすることで、話し手がそのときに感じている感情を考えるキッカケが生まれます。
また、話し手が感情を表現したいのにうまくできない、という場合もあります。
そういうときは、「悲しい思いでしたか?」とか、「嬉しかったんですか?」というように、聞き手の感情を質問で探ってあげましょう。
ただし、あくまでも探るだけで、決めつけてしまわないように注意してください。
感情については、話している本人でも分からなくなってしまい、迷うことが多々あります。
そういったとき、聞き手が上手に感情を拾ってあげられれば、傾聴の質はさらに上がるでしょう。
傾聴テクニック8.私メッセージ
傾聴で聞き手に何かを伝える場合は、「私メッセージ」を使いましょう。
私メッセージとは、「~だと私は思います」というように、あくまで「自分の意見では」、という伝え方をすることです。
傾聴中とはいえ、話し手に意見を求められることはあります。
そのときに、「~が正しい」というような答え方をしてしまうと、聞き手の気持ちをこちらで決定づけてしまうかもしれないのです。
何か意見を言うときは、「あくまでも私はこう思う」という形で伝えてあげましょう。
そうすることで、話し手の気持ちを縛らずに、こちらの意思を伝えられるようになります。
傾聴を身につけるなら実際にカウンセリングを体験するのがもっともおすすめ
傾聴を身につけるもっともおすすな手順は、下記の3ステップです。
- 傾聴の基礎知識を得る
- 実際にカウンセリングを受けてみて、傾聴の技術を体感する
- 実習形式のトレーニングや実践で経験を積む
とくに、カウンセリングを受けてみるのは、とても有効な手段です。
傾聴の知識が実際にどう活かされているのか分かりますので、次のステップである実践でも大いに参考になります。
カウンセリングを実際に受ければ、プロのカウンセラーがどういう傾聴テクニックを使っているのか、実際に話を聴いてもらっているときの聞き手の気持ちはどういったものなのか、理解することができるでしょう。
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実際に受けたカウンセリングを思い出し、同じように傾聴を実践してみましょう。
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(参考:NPO法人日本精神療法学会)
傾聴力を鍛えることで得られる5つの効果
傾聴力を鍛えれば、傾聴ができるようになる以外にも、下記のような効果が得られます。
- コミュニケーション能力が上がる
- 子育てにも活かせる
- 看護や介護にも活かせる
- 質の高いボランティアができるようになる
- 仕事に役立てることもできる
それでは1つずつ、詳細を説明していきます。
得られる効果1.コミュニケーション能力が上がる
傾聴はコミュニケーション能力の一種です。
つまり当然ながら、鍛えればコミュニケーションがうまくなるというメリットがあります。
いわゆる聴き上手になれるわけですね。
多くの人は、話を聴いてほしい、という欲求を持っています。
そこで傾聴を覚えれば、「話を聴いてほしい」という欲求に応えられるようになり、結果、みんなから愛される人になれるのです。
得られる効果2.子育てにも活かせる
傾聴を身につければ、子供の想いをきちんと聴いてあげることができるようになります。
つまり、傾聴は子育てに活かせるというわけですね。
子育てにおいて、子供の気持ちを聴いてあげられない親はかなり多いです。
子供の意見を聞かず、「~しなさい!」とついつい押し付けてしまうんですね。
傾聴を身につけ、話を聞いているという姿勢を子供に見せてあげると、子供は嬉しくなって、さらに多くのことを伝えようとしてきてくれます。
たとえば、「片づけをしなさい!」と言われると子供は反抗しますが、「このおもちゃはどこに片づけるのか教えて」という言い方をすれば、片づけ方を伝えようとして、説明しながら実際に片づけをしてくれるのです。
そうやって密度の高いコミュニケーションを取ることで、子供の精神やコミュニケーション能力が育つというわけですね。
子育て中のお母さんにとって、傾聴はとくにおすすめできるスキルになります。
得られる効果3.看護や介護にも活かせる
看護や介護において、傾聴はかなり重宝します。
仕事で看護関係や介護に携わっていない人でも、自分の親を介護するときに傾聴力を活かすことができますので、鍛えておいて損はありません。
傾聴には、被介護者の精神的苦痛を取り除けるという癒しの効果があります。
とくにお年寄りの方にとって、話を聴いてもらえるというのは、生きる活力にも繋がります。
事実、福祉施設のヘルパーさんは、傾聴の研修を受けている人も少なくありません。
また、話をするということは、認知症予防にも繋がります。
自分の親や配偶者にいつまでもイキイキとしていて欲しいと願うなら、傾聴はそのための手段としてとても効果的ですよ。
得られる効果4.質の高いボランティアができるようになる
傾聴力を鍛えれば、傾聴ボランティアという質の高いボランティアを行うことができるようになります。
傾聴ボランティアは、高齢者や被災者などの悩み、寂しさを抱えている人たちに対して、傾聴を行い、心のケアをするボランティアです。
カウンセリングと異なり、ただ話を聴くだけで、アドバイスなどは行いません。
高齢者や被災者に対する心のケアはとても重要です。
しかし、ケアする側にもある程度のスキルが求められるため、誰にでもできるというわけではありません。
そこで、傾聴力を養っておくと、傾聴という形で心のケアに貢献できる、というわけですね。
一歩先のボランティアをするために傾聴を覚える人も、少なくありません。
得られる効果5.仕事に役立てることもできる
傾聴力はコミュニケーション能力ですので、もちろん仕事に役立てることもできます。
とくに、部下やアルバイトを持つリーダーや、クレーム処理やコールセンターに従事する人は、傾聴の効果を強く実感できるでしょう。
あとは、営業職や起業家なんかにも、効果は大きいですね。
仕事において、話を聴くというのはとても重要なスキルです。
マネジメント業務はもちろん、マーケティングでの情報収集、営業、看護や介護など、活かせる場面は多々あります。
取引先に、「〇〇さんは話しやすいから、つい連絡しちゃうよ」と言わせることができれば、しめたものですね。
とにかく人と関わる仕事をしている人は、傾聴力を磨いておいて損はないでしょう。
【まとめ】傾聴力を身につけて「あなた」を活かそう
今回は、傾聴についてお話をしました。
傾聴とは、ただ話を緩慢に聞くのではなく、積極的に話を聴くスキルのことを指します。
人間心理に根付いた技術であり、1度身につければ腐ることがありません。
傾聴は、話し手が自分でも気づいていなかった自身の内面と向き合うために行うためのものです。
しかしそれだけではなく、傾聴力を上げるトレーニングをしておけば話を聴くこと自体がうまくなりますので、人に好かれたり、仕事に役立てられたりと、自分にとってもたくさんのメリットを感じることができるでしょう。
傾聴力を上げるには、下記の手順を踏むのが効果的です。
- 傾聴の基礎知識を得る
- 実際にカウンセリングを受けてみて、傾聴の技術を体感する
- 実習形式のトレーニングや実践で経験を積む
知識を得て、体感して、実践することで、傾聴は身につくのです。
そこで最初に、本記事を読み込んで、基礎的な知識を身につけましょう。
傾聴を行うには前準備として、話を聴く姿勢や心構えを作る必要があります。
重要なのは、下記の3点です。
- 自己一致
- 無条件の肯定的配慮
- 共感的理解
詳細については、下記のリンクより本記事を読み返してみてください。
また、傾聴には3つの段階があります。
心構えの一環として、レベル3の「全方位的傾聴」を目指すようにしましょう。
- 内的傾聴
- 集中的傾聴
- 全方位的傾聴
傾聴の3つの段階については、下記を読み返してください。
そして、傾聴における基本態度や目指す先が定まったら、いよいよ傾聴力を上げるための具体的なテクニックです。
傾聴で身につけるべきテクニックは、8つあります。
- ラポール
- オウム返し
- ミラーリング
- 共感
- 言い換えによる理解の確認
- 沈黙
- 感情を拾う
- 私メッセージ
これらの技法を身につけることができれば、傾聴力を大幅に上げることができます。
詳細は下記を参照してください。
また、知識を得たあと、実際に傾聴力を上げる方法については、まず、実際にカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
実際に話し手になることで、プロのカウンセラーがどういう傾聴テクニックを使っているのか、実際に話を聴いてもらっているときの聞き手の気持ちはどういった感じなのか、という部分を知ることができます。
ただし、腕の悪いカウンセラーに当たってしまうと、勉強にならないばかりか、悪い癖をつけてしまいかねません。
カウンセリングを受けて勉強をするのなら、きちんと見本になる腕の良いカウンセラーを探しましょう。
未知リッチで推奨している西澤さんは、経験豊富で腕の良いカウンセラーなので特におすすめですよ。
実際に使っているテクニックなどを肌で感じていただければ、かなりの勉強になります。
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そして、そのあとで、カウンセリングを受けた経験を活かし、実習や実践で傾聴をマスターしていくという形が、もっとも効率よく傾聴を身につけられる流れです。
うまく傾聴力を鍛えられれば、ただ傾聴ができるというだけでなく、下記のようなメリットもあります。
- コミュニケーション能力が上がる
- 子育てにも活かせる
- 看護や介護にも活かせる
- 質の高いボランティアができるようになる
- 仕事に役立てることもできる
傾聴は人間心理に根差したスキルで、人格的成長を促したり、人の心を癒したりできるスキルになります。
素敵なスキルですので、興味があるのなら、ぜひこれを機に身につけてください。
傾聴は、話し手が成長するキッカケを与えたり、心のケアを行うためのスキルです。
しかし傾聴はそれだけではなく、あなた自身も活きるスキルだということを、知っておいてくださいね。
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