今回は、イニシエーションのスピリチュアル的な意味についてご説明をしていきます。
イニシエーション(initiation)は英語の言葉で、分かりやすく一言で和訳すると「通過儀礼」という意味です。
あまり日本人に馴染みのある言葉ではありませんでしたが、「イニシエーション・ラブ」という映画が有名になることで、広く知られる言葉となりました。
イニシエーションはの意味について、形式的なものだけを説明しようとすると、「新しい組織への加入を認めてもらうための通過儀礼」という一言だけで終わってしまいます。
しかし、スピリチュアル的な見解で説明しようとすると、実はとても深い意味を持っているのです。
今回の記事では、スピリチュアル的なイニシエーションについて、詳しく説明をしていきます。
これから説明することは、今まさに私たち人類が知っておかなければいけないことです。
ぜひ熟読して、人類に必要な通過儀礼を乗り越えましょう。
イニシエーションの意味とは
スピリチュアル的な意味でのイニシエーションとは、人が1つ上の存在に成長するさいに通過するきっかけのようなものです。
それは、人生、もしくは人類における転機であるという見方もできます。
たとえばあなたには、何か事件が起こった後で、大きく成長できたという経験はないでしょうか?
「失恋を乗り越えることで強い人間になれた」とか、「1度仕事で失敗することで人間関係の大切さに気づけた」とか、そういった経験です。
これらの場合は、「失恋」や「仕事の失敗」が、成長のためのイニシエーションになっています。
もちろん、イニシエーションは、必ずしもネガティブな形で現れるわけではありません。
「人にやさしくされたことで自分もやさしくなれた」とか、「スピリチュアルな世界に出会えたことで人生が豊かになった」というように、前向きなイニシエーションもあります。
人は、成長するさいに毎回、小さな通過儀礼を通るものです。
そうして私たちは、1つ、また1つと、魂のステージを上げていくわけですね。
また、このイニシエーションは、必ずしも個人単位で存在しているわけではありません。
1人としてのイニシエーションもあれば、家族単位でのイニシエーション、国単位でのイニシエーション、そして、人類全体のイニシエーションも存在しています。
仮に、人類全体が大きなイニシエーションを通過するときは、人類全体が進化するときである、という解釈になるのです。
実際にあったさまざまなイニシエーション【古代から現代まで】
ここからは、さらにイニシエーションについて理解を深めるため、実際にある、もしくは過去にあったイニシエーションについて説明をしていきましょう。
イニシエーションには、周りの人に向けた形式的なものと、成長や進化のために必要なものがあります。
たとえば、現代社会における形式的なイニシエーションと言えば、こちらのようなものがそうですね。
- 入学式
- 入社式
- 成人式
- 結婚式
これら形式的なイニシエーションは、入学や入社、もしくは大人への仲間入りなどを形式的に表し、周りに認めてもらうためのものです。
さらに、古い時代の通過儀礼や未開社会の通過儀礼では、かなり過酷なものもあります。
これらは、アフリカ奥地などでは、今も実際に行われている通過儀礼です。
- 入れ墨
- 抜歯
- 性行為
- 数日間、飲食と睡眠を絶つ
- 自傷行為
- 薬物の使用
- 大きなピアス
これらの儀式の過酷さから、一見するとスピリチュアル的な意味を感じとれるかもしれませんね。
しかしこれらもまた、成長というよりは、「自分は一人前で、大人の仲間入りができる」と周りにアピールするために行うものです。
つまり、過酷な通過儀礼を乗り越えることで周りに認めてもらい、仲間として迎え入れてもらうための通過儀礼であるということですね。
また、キリスト教における割礼など、宗教的な通過儀礼ついても、どちらかというと信者として認めてもらうために行うものですので、成長のためのイニシエーションとはまた別のものです。
一方、成長や進化のために必要なイニシエーションには、下記のようなものがあります。
- この世に生まれ落ちた瞬間
- 親とのケンカ
- 親からの自立
- 運命の出会い
- スピリチュアル的な気づき
- 人との出会いや別れ
- 親との死別
- 自らの死(魂に還る)
これらのできごとは物質的なものではありませんので、一見すると通過儀礼でもなんでもないように見えるかもしれません。
しかしこれらはまぎれもなく、今の自分が成長し、魂のステージを上げるために必要なイニシエーションなのです。
周りへのアピールではなく、自分の成長のために、避けては通れない道だということですね。
たとえば人は、親とのケンカで自我を認識し、運命の出会いで愛を学び、自らの死によって肉体から解き放たれます。
これら成長のためのイニシエーションを通過していくことで、スピリチュアル的な成長を遂げていくのです。
このように、スピリチュアルの世界において、イニシエーションは人間の成長や進化に関わる大きな意味を持っています。
古代から現代にいたるまで、人類はこのイニシエーションを何度も通過することによって、そのたびに魂のレベルを上げていったのです。
そして今まさに、人類は大きなイニシエーションを迎えています。
そちらについてはこの先より詳しく説明していきますので、ぜひご確認ください。
今まさに人類はイニシエーションの真っ最中!
人類は今まさに、「アセンション」という大きなイニシエーションを通過しようとしています。
スピリチュアルにおいてイニシエーションといえば、このアセンションのことだけを意味する場合も多いですね。
アセンションとは、簡単に言えば「次元上昇」のことを意味しています。
もっと分かりやすく言えば、人類全体の進化のことですね。
今、私たちは、3次元(もしくは時間軸を合わせて4次元)の世界で生きています。
それが今、私たちはゆっくりとした速度で、5次元の世界へと上昇しているのです。
アセンションが完了すると、人類は5次元に生きる存在として、画期的な進化を遂げることができます。
5次元は意識的な世界ですので、進化した私たちは物質的にとらわれることがなくなり、愛や調和を大切にする、とても豊かな存在へと変化できるのです。
ただし、現段階においては、すべての人がアセンションできるわけではありません。
なぜなら、人類は今まさに、アセンションのためのイニシエーションを通過している真っ最中だからです。
通過儀礼の真っ最中ですので、進化できる人とできない人に分かれてしまう、というわけですね。
今は、人類全体が地球規模でアセンションに向けて動いている状況ですので、アセンションができないと、少しつらい思いをしてしまうことになるかもしれません。
それは、みんなの目が精神的な豊かさに向いている中、アセンションができない人は、物質的な豊かさにとらわれてしまうことになるからです。
精神的な充足は、物質的な充足をはるかに上回って満たされます。
その幸せを自分だけ理解できないとなると、それはとても寂しいことですよね?
そうならないためにも、今のうちにアセンションに対する知識を学んでおく必要があるのです。
アセンションを知り、自分自身を成長させることができれば、あなたもイニシエーションを通過して、精神的な豊かさを手に入れることができるでしょう。
アセンションについて詳しい説明は、こちらの記事でしています。
今、私たちがどのようなイニシエーションを通過しているのか、その目で確認しておいてください。
【まとめ】正しくイニシエーションを通過しよう
今回は、スピリチュアル的なイニシエーションについてお話をしてきました。
イニシエーションは、言葉の上だけで説明すると、新しい組織へ入るときや新しいことを始めるときに周りに認めてもらうために行う通過儀礼のことをいいます。
現代の日本でいうと、成人式や入社式などが当てはまりますね。
しかし、スピリチュアル的な見解でイニシエーションを語る際には、別の意味合いを持ちます。
それが、成長するための通過儀礼です。
父親とケンカすることで自立が始まったり、失恋することで心が強くなったり、というものが分かりやすいですね。
この場合は、「父親とのケンカ」や「失恋」がイニシエーションにあたります。
さらにこの成長のためのイニシエーションは、個人としてだけでなく、人類全体の通過儀礼としても存在しています。
というより、スピリチュアル的な意味合いでのイニシエーションといえば、この人類全体の通過儀礼のことだけを指す人も少なくありません。
人類は古来より、この人類全体のイニシエーションを繰り返すことで、徐々に成長し、魂のステージを上げてきました。
そして今まさに、人類は大きなイニシエーションを迎えているのです。
それが、「アセンション」という、人類全体の進化です。
アセンションがうまく完了すれば、人類は今の3次元の世界から、5次元の世界に上昇すると言われています。
そうなれば、人類は意識的な存在となり、物質にとらわれず、豊かな精神性を持って生きていくことができるのです。
しかし、今まさにイニシエーションの最中であるということで、現段階では、アセンションできる人とできない人が出てきてしまいます。
あなたも、このアセンションの波に取り残されてしまわないように、下記の記事を読み込んで、アセンションがどういうものなのかをしっかりと理解しておいてください。
人類は今、本当に大きな転機を迎えています。
このスピリチュアル的なイニシエーションを乗り越え、しっかりと進化できるように、今から色々と学んでおきましょう。
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