今回は、地球平面説(フラットアース)についてお話をしていきます。
今の時代、地球は球体であるというのが世界の常識です。
そのため地球平面説を口にしようものなら、「正気か?」とバカにされてしまいます。
しかし実は、世界には地球平面説を信じ、そして主張する人がまだまだいるのです。
今回は、以下の内容についてお伝えしていきます。
彼らは何をもって地球は平面だと信じているのでしょうか?
その真実に迫っていきます。
地球平面説(フラットアース)とは?
地球平面説(フラットアース)とは、読んで字のごとく、地球が実は平面であったという説です。
地球平面説において地球は、北極を中心に、ドーム状の形をしているとされています。
そのほか、地球平面説における地球の特徴は、以下のとおりです。
- 地球の周りを氷の壁が囲っており、それが南極である
- 太陽と月の大きさは同じで、両方とも直径にして51kmほどである
- 太陽と月は地球から同じ距離(4800Km)に存在しており、24時間周期で回っている
- 地球の底部分が何でできているかについてはまだ不明である
- 地球に重力は存在していない
- 地球は常に上昇を続けているため、それが重力と誤認されている
- NASAや政府は、なんらかの理由で地球平面説を隠している
- 北極と南極がどこの国にも属さないのは、地球平面説を隠し通すため
これが、地球平面説における地球なのだそうです。
私たちが常識として教えられた地球の知識とは、大きく食い違っているのが分かりますね。
地球平面説(フラットアース)はなぜ未だに主張されるのか?
地球平面説が未だに主張されるのには、5つの理由があります。
- 地球平面説には200もの証拠がある
- 地球平面説は聖書に基づく
- 地球球体説はNASAの陰謀だった
- 南極の上空は飛行機のルートにすることを禁止されている
- 実際に地球に住んでいて球体であるという実感を持てない
それでは、詳細を見ていきましょう。
主張の理由1.地球平面説(フラットアース)には200もの証拠がある
実は地球平面説には、200もの証拠があると言われているのです。
その200の証拠は、エリック・デュベイ氏の書いた「アトランティスの陰謀」に記されています。
地球平面説を掲げる人は、この200の証拠を重要視しているのです。
ただ、この「200の証拠」は、あくまでもエリック・デュベイ氏の主観で書かれています。
また、完全に地球球体説を論破できるようなものではありません。
そのため、「アトランティスの陰謀」に書かれている200の証拠は、「地球平面説の証拠」というよりは、「地球平面説の根拠」として捉えた方が良いですね。
主張の理由2.フラットアースは聖書に基づく
実は地球平面説は、キリスト教の聖書に書かれているという説があります。
そのため、多くのキリスト教徒が、この聖書を証拠として、地球平面説を信じているのです。
彼らの理屈で言えば、地球球体説で宇宙に当たる場所には、神話の世界が広がっているといいます。
人間が神の場所に足を踏み入れてはいけないので、宇宙飛行士などは、神の意思と力によって地球が球体だと誤認させられているのだそうです。
ただ、実は聖書には、地球平面説がはっきりと明記されているわけではありません。
さらに、聖書の解釈次第では、むしろ地球球体説が書かれているのではないか、という人もいます。
結論を言えば、この聖書という根拠も、地球平面説を支える証拠としては弱い印象ですね。
主張の理由3.地球球体説はNASAの陰謀だった
地球球体説はNASAの陰謀で、NASAの発表には不自然な点が数多くある、という理由で地球平面説を主張する人も多いです。
何かと陰謀論に取り上げられるNASAですが、地球平面説の方々が主張する陰謀には、下記のようなものがあります。
- アポロの月面着陸は嘘であり、地球球体説を信じ込ませるためにフェイク映像の撮影が行われた
- NASAから提供された地球の画像において、2007年と2012年でアメリカの大きさが何倍にも膨れ上がっている
- ロズウェル事件でNASAが宇宙人(とされているもの)を確保している
- ケネディ大統領が暗殺されたのは宇宙の真実を公表しようとしたから
とくに、アポロ月面着陸の陰謀説は有名ですね。
アポロ月面着陸の映像が嘘だったという話には、有力な根拠もたくさんあります。
- 背景の使いまわしがされている
- 宇宙船と影の位置が矛盾している
- 最初に月に降り立ったニール・アームストロングが宇宙船から下りてくるのを外側(月面)から撮影している
- スプーンなど、月にはあり得ない映像が紛れ込んでいる
- 宇宙服のガラス面に撮影スタッフの影が映り込んでいる
- 嘘映像をねつ造したという人物が名乗りをあげている
- そもそも時速4800Kmで動く月に着陸するのはとんでもなく困難である(練習も不可なのでぶっつけ本番!)
このような根拠から、アポロ月面着陸は嘘だったと言われているわけです。
ところで、本当にアポロ月面計画がねつ造だったとして、なぜNASAはそんな嘘を吐かなくてはいけなかったのでしょうか?
その理由こそが、地球平面説で見た南極の外にあるのではないか、と言われています。
主張の理由4.南極の上空は飛行機のルートにすることを禁止されている
実は、北極の上空は飛行機が通るのに、南極の上空だけは飛行ルートにすることを禁止されています。
表向きは「南極には飛行場がなくて危険だから」と言われていますが、それは飛行場を作ってしまえば済む話ですよね?
しかし現状、そうはなっていません。
それどころか、南極大陸への干渉は、「南極条約」によって不自然なまでに制限されています。
地球平面説を主張する人は、その理由こそが「南極は地球の端にあるため、不用意に近づかれては困るからだ」というのです。
つまり、多くの国の政府が南極大陸の果てに何かを隠している、と主張しているわけですね。
この南極大陸飛行禁止の件ですが、必ずしも地球平面説と繋げることはできません。
しかし、ここまで南極に対する干渉を制限されては、「南極大陸に何か秘密があるのだろうか?」と考えざるを得ませんよね。
ちなみに、地球平面説を支持している地球平面学会(The Flat Earth Society)のメンバーが、南極に調査隊を派遣することを発表しています。
目的はもちろん、地球平面説を証明するために、世界の端を見に行くことです。
この調査計画は、「コペルニクス・プロジェクト」と命名されました。
「コペルニクス・プロジェクト」次第では、もしかすると地球平面説に新展開があるかもしれません。
主張の理由5.実際に地球に住んでいて球体であるという実感を持てない
「実際に住んでいる我々が、地球が球体であると感じられない」というのを根拠に、地球平面説を唱える人もいます。
というより、これが1番大きな理由で地球平面説は主張されているようです。
彼らは、実際に住んでいて地球が丸いなんて実感したことがないのに、政府やNASAの言葉だけで地球が球体だと信じるのはおかしい、というのです。
たとえば、アメリカのアトランタ出身のラッパー「B.o.B.」も、ツイッターで地球平面説を主張しています。
彼もまた、地球が丸い実感がないことを疑問に思って発言しているのです。
よく考えてみれば、仮に私たちも、地球が球体であると教えられていなけば、地球平面説の支持者と同様に、地球は平面だと考えていたのではないでしょうか?
少なくとも、事前知識なしの状態なら、それが1番自然な考え方ですよね。
【まとめ】私たちは地球が球体だと教えられただけ?
今回は、地球平面説(フラットアース)についてお話をしてきました。
地球平面説によると、地球は北極を中心にドーム状の形をしており、1番外の部分に南極の氷が壁として存在していると言われています。
現在、地球は球体である、という説が常識であり、地球平面説なんて口にしようものなら、正気を疑われてしまうレベルです。
しかし、それでもなお、地球平面説を信じている人は数多くいます。
彼らは、5つの根拠を基に、地球は平面であると主張するのです。
- 地球平面説には200もの証拠がある
- 地球平面説は聖書に基づく
- 地球球体説はNASAの陰謀だった
- 南極の上空は飛行機のルートにすることを禁止されている
- 実際に地球に住んでいて球体であるという実感を持てない
よくよく考えてみれば、私たちは、直接この目で、地球が丸いという証拠を見たことがありません。
宇宙飛行士でもない限り、写真や映像は見たことがあっても、実物を見たことはないはずなのです。
つまり、私たちが持つ「地球は丸い」という常識は、あくまでも教え込まれただけのものだということですね。
もちろん、教えられた知識だからといって、それが嘘であるとは限りません。
正直、「なんだかんだ言っても地球は丸いんだろうな」というのが私の意見です。
しかし事実、私は地球球体説を確信するような材料を、今のところ持ってはいません。
それを考えると、「地球平面説は嘘だ」とはっきり決めつけることもできませんね。
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