フォトンベルトという言葉をご存知ですか?
フォトンベルトとは、土星の輪のような、惑星の周りを取り巻くドーナツ状の帯のことです。
世間では、フォトンベルトが地球を覆い、天変地異や霊的な変化を起こすと言われています。また2012年人類滅亡説などと関連付けられたりもして、一時期マスコミでも騒がれました。
しかし、2012年を数年過ぎた今も、人類は相変わらず存在していますよね。
そこで今回は、
についてお話します。
フォトンベルトとはなんだったのか、現在の地球との関係はどうなのか、改めて調べてみましたので、見てきましょう。
フォトンベルトとは?
フォトンとは光の粒子(エネルギー)のことで、銀河系の中にはこの光の粒子でできたドーナツ状の帯(ベルト)があるといいます。
そのベルトこそがフォトンベルトです。
太陽系は、銀河系の中を一定の速度で周回していますよね。
その銀河系で「ひときわエネルギーの高いドーナッツ状の光の帯」があることが、ハレー彗星の発見者であるエドムンド・ハレー氏によって発見されたといわれています。
フォトンベルトは、1996年12月20日、NASAのハッブル望遠鏡で始めて撮影に成功したといわれていますね。
(ただ、この写真の話に関しては信憑性が限りなく低いです)
スピリチュアルにおけるフォトンベルトの意味
スピリチュアルにおいては、フォトンベルトは「地球に様々な影響を及ぼすもの」と考えられています。
地球は太陽の周りを公転していますが、一説によると、太陽系自体もプレアデス星団の周りを公転しているとのことです。
フォトンベルトは強力な磁場を持ち、遺伝子レベルで生命を変容させ、進化させるという説があるのです。
銀河系の中を一定の速度で回っている太陽系は、一万数千年の周期でフォトンベルトをくぐり抜ける時期があり、
くぐり抜けるのに2000年かかると言われています。
そして、「地球がフォトンベルトに入ると、大きな災厄が起こる、または人類の進化が起こる」とされているのです。
前回地球がフォトンベルトをくぐり抜けた13,000年前には、ムー大陸やアトランティス大陸が消滅したとも伝えられていますね。
「2012年人類滅亡説」が話題になっていたころには、
「2012年12月20日を境に、地球がこのフォトンベルトの中にすっぽりと入ってしまう」という説が広まりました。
これが、「2012年にマヤ暦が終わっている」ということとちょうど重なったことから、一躍脚光を浴びたのです。
フォトンベルトが地球に及ぼす影響
フォトンベルトは強大な光のエネルギーのため、地球の磁場や重力などにも影響を及ぼすと言われています。
具体的には、
- 地球磁場の減少
- 電子機器への影響
- 氷河期への突入
などの影響が考えられています。
まず、地球磁場の減少は深刻な影響だと言われています。
地場が減少すると、有害な宇宙線(放射線)が直接地球に届くようになってしまいますからね。
地球の磁場は徐々に減少していて、これによって、ガン患者が増えているという説もあります。
電子機器への影響も考えられます。
地場に変化があれば、電極が狂い、電気を原動力としている様々な機能もストップしてしまいます。
自動車や信号、交通機関など、日常のあらゆる機能がストップすることになりますね。
そうなると、私たちの生活に大きな影響が出ます。
氷河期については、あまり信憑性はありませんが、
「フォトンベルトに突入することで地球が氷河期に入る」という説がささやかれています。
他にも、地場や重力に変化があれば、当然生命体の細胞のバランスにも影響があるはずです。人体への影響も考えられますね。
すでに地球に現れている影響
地球はすでに、2012年12月にフォトンベルトに突入していて、その影響が現れ始めているという考え方をする人もいます。
以下は、1960〜1975年の15年間と、1990〜2000年の10年間で、世界で見られる地球活動を比較したデータです。
- 火山活動:5.1倍
- 地震活動:4倍
- その他の自然災害:4.1倍
これらの現象が、フォトンベルト突入の影響だというのです。
これ以外にも、日本の異常気象をはじめ、世界各地で起こっている大雪や大型ハリケーン、水没、地震など、近年起こっている災害を思い浮かべればきりがありませんよね。
確かに地球になんらかの変化が起こっていることは否定できません。
フォトンベルトでアセンションが起こる?
ニューエイジの間では、フォトンベルトによって地球全体がアセンション(意識の上昇)すると信じられています。
(※ニューエイジとは、「人間の意識の革命によって、霊的な新しい世界が生み出される」という宗教的思想を持った人々のこと)
アセンションとは、世界や生命のすべてが高次元へと上昇することをいいます。
フォトンベルトに入ると様々な影響が及ぼされます。
その際超高密度な光や電磁波エネルギーによって、4次元物質(空間や時間)、生命の遺伝子や意識体など、全てが高次元に変換されるとされているのです。
つまり、フォトンベルトに入ることで時間は消滅し、遺伝子も変化していくということですね。
それを裏付けるように、人間のDNAが変化しつつあるという研究結果が、最近のアメリカ医学会で報告されています。
ヒトのDNAは通常、2本でできた螺旋状の遺伝子を持っていることがわかっていますよね。
しかし、カリフォルニアのアメリカ人医師、ベレンダ・フォックス博士は、遺伝子が通常より1本多い子どもを3名も発見しています。
しかも、この子どもたちは、生まれながらにしてあらゆる疫病に対して、完璧な免疫力を持っていることが分かりました。
博士は本来遺伝子は12本からなると考えています。
つまり今、人は12本持っている遺伝子のうち、2本しか使っていないというのです。
現在、人はたった2本の遺伝子しか使っていないため、脳の10%以下しか使用されていないというわけです。
もし12本すべて使えるようになれば、これまで眠っていた様々な能力が開花して、想像も及ばない人類になるでしょう。
「新しい遺伝子を持った新人類が増える」=「人間は新しい段階に進化する」と考えれば、
フォトンベルトの影響=アセンション説もあながち間違ってはいないかもしれませんね。
嘘?本当?フォトンベルトの真実
フォトンベルトの存在を認めて、実際に地球に影響があると説明する人がいる一方で、フォトンベルトの存在を否定する意見も多いです。
異常気象や天変地異、新しい遺伝子が発見されているのは事実ですが、フォトンベルトそのものに異を唱える向きもあります。
まず、NASAや、日本の自然科学研究機構・国立天文台は、フォトンベルトの存在をはっきりと否定しています。
質問:「フォトンベルト」や「反地球(対地球)」ってあるんですか?
回答:ありません。
このようなものはたいてい、もっともらしい説明とともに紹介されていますが、説明が具体性に欠けていたり、よく考えると説明が矛盾していたりします。学問的にはまったく意味のない、荒唐無稽なものです。
記事の冒頭で紹介した「NASAのハッブル望遠鏡の写真」も、実はフォトンベルトではない、という意見があります。
この写真ですね。
この写真は、「1996年に、NASAがハップル望遠鏡で撮影したフォトンベルト」だという話が広まっていますが、信憑性がかなり薄いのです。
この話はあくまでも「噂」であり、NASAは公式にフォトンベルトの存在を発表してはいません。
この画像は、別の銀河2つが重なって見えただけのもので、光って見えるのは塵やガスが写り込んだものというのが反対派の意見です。
全く別の天体の画像だという意見もあります。
また、「フォトンベルトが地球に影響を及ぼす」という考え方も、そもそもポール・オットー・ヘッセという作家の小説が発端でした。
これが、何人かの作家に繰り返し用いられて、話が拡張していったというのが事実です。
フォントベルトは科学的根拠が一つもない、というのが真実です。
マヤ暦や太陽の活動などとリンクすることが多いので、噂や創作が一人歩きし始めたというのが正しいといえますね。
まとめ
フォトンベルトは光の粒子からできたドーナツ状の帯で、地球の生命体にも影響があると言われます。
また、地球は2013年にフォトンベルトに覆われるという説から、マヤ暦の2012年人類滅亡説や、太陽活動の変化による自然災害の多発とも関連づけられて語られてきました。
しかし、フォトンベルトが存在するという科学的な裏付けは今のところなく、「地球がフォトンベルトに入る」と噂された2012年を過ぎた現在は、フォトンベルトの話題は鎮火してきていますね。
人間は何かに理由をつけたがる生き物です。
地球温暖化やここのところ世界で多発している異常気象などに、理由を見つけて安心したいという心理から、
「フォトンベルトが地球に大きな影響を与える」という話が大きくなっていったと考えるのが妥当ですね。
恐ろしい影響や変化を引き起こすといわれるフォトンベルトですが、正直存在そのものがかなり怪しいため、下手に影響を心配しすぎる必要はないでしょう。
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