集合的無意識とは、個人の枠を超えて、民族、人類、生物、という集団が普遍的に持っている意識のことを指します。
超意識、普遍的無意識とも呼ばれ、個人を超越した意識であることから、神の意識であるとも言われるものです。
集合的無意識には、人類という種族全体を動かすほどの大きなエネルギーが眠っています。
この大きなエネルギーを使いこなすことができれば、自分の願望を引き寄せることも可能になるのです。
現に一部の修行僧なんかは、集合的無意識にアクセスして大きなエネルギー(神)を感じるために、瞑想をしたり、苦行を行ってトランス状態に入ったりします。
しかし実は、瞑想や苦行なんてしなくても、集合的無意識に触れる方法はあるんです。
集合的無意識を理解し、アクセスできるようになれば、あなたはそこに眠る大きなエネルギーをいつでも取りだして、自分の願望を叶えられるようになります。
今回は、
- 集合的無意識(超意識、普遍的無意識)の心理学的意味とは
- 集合的無意識を証明した実験や具体例
- 集合的無意識にアクセスして願望を引き寄せる3つの方法
- 集合的無意識とアカシックレコードや阿頼耶識との関係とは
について、ご説明していきます。
大きな可能性を持つ集合的無意識について、学んでいきましょう。叶えたい願望がある方はぜひ読み進めください。
集合的無意識(超意識、普遍的無意識)の心理学的意味とは?
集合的無意識とは、有名な心理学者であるカール・グスタフ・ユングが提唱した、分析心理学(ユング心理学)における中心概念です。
人間の無意識(潜在意識)のさらに深層に眠っている原始意識(爬虫類脳)に影響しているもので、個人としての意識ではなく、民族、人類、生物、地球、宇宙といった集合としての、先天的な構造領域であると言われています。
集合的無意識は別名で、普遍的無意識、もしくは超意識と呼ばれ、個人の意識の枠を飛び越えていることから、神の意識として定義されることもあります。
このうち超意識については以前の記事で詳しくまとめていますので、確認してみてください。
また、分析心理学(ユング心理学)では、集合的無意識の対語として、個人の意識である個人的無意識というものがあります。
個人的無意識は自分の心の中だけの無意識で、潜在意識とも呼ばれるものです。
個人が人生の中で培ってきた意識が個人的無意識で、種全体として先天的に持っていた意識が集合的無意識である、というわけですね。
個人的無意識と集合的無意識の違いについては、下記の記事で詳しくまとめられていますので、ぜひ参照してみてください。
⇒個人的無意識と集合的無意識の意味をユング先生より簡単に解説した
集合的無意識についてもう少し詳細を説明すると、分析心理学(ユング心理学)において集合的無意識は、人間心理の元型(アーキタイプ)であると定義されています。
人間心理の元型(アーキタイプ)とはつまり、花はきれいだ、太陽は偉大だ、という、人類共通のイメージパターンのことです。
これらのイメージは、違う文化で根付いていたはずの神話や芸術から、個々人が自分の無意識の中で見ているはずの夢の中でさえも、共通のパターンとして現れます。
この事実からユングは、人類の中で脈々と受け継がれてきた何かがあるのではないか、と考えるようになったのです。
集合的無意識については、分析心理学(ユング心理学)における中心概念ということで、かなり本格的な心理学の知識になります。
ですので詳しく調べたいなら、本で勉強するのも良いでしょう。
集合的無意識を勉強するなら、下記の本がおすすめですので、興味がある方はぜひ手にとってみてください。
C.G. ユング (著)、松代 洋一 (翻訳)、 渡辺 学 (翻訳)
集合無意識を提唱したユングの本です。
ユング心理学の基本について書かれていますので、難解な書が多い心理学の翻訳本としては、比較的分かりやすい内容です。
【初めてのユング心理学入門:集合的無意識、元型、夢と象徴で読み解く恋愛と悟り30分でわかるシリーズ】
杉田直樹 (著)、 精神分析研究会 (編集)
集合的無意識、元型(アーキタイプ)などが、読みやすく編集してあります。
kindleでしか読めない分、お求めやすい価格になっていますよ。
集合的無意識を証明した実験や具体例
ここからは、集合的無意識を証明した実験や実例についてお話しします。
集合的無意識には、実際のところ存在するのかしないのか懐疑的だ、という意見も多くあります。
しかし実は、集合的無意識を証明した実験や具体例が、いくつか存在しているのです。
- 「ブーバ/キキ効果」実験
- 世界各地の神話
- 百匹目の猿現象
とくにこの3つの事例は、集合的無意識の裏付けとして有名なものです。
1つずつ説明していきますので、集合的無意識がどんなものなのか、確認してみてください。
集合的無意識の証明1.「ブーバ/キキ効果」実験
集合的無意識の存在を証明した実験として有名なのは、「ブーバ/キキ効果」実験です。
実験内容を簡単にご説明します。
まず被験者に、下記の図のような、丸い曲線からなる図形と、ギザギザな曲線からなる図形を見せます。
(参考:wikipedia)
図形を見せたあとは、被験者に対し、この図形のどちらかが「ブーバ」という名前でどちらかが「キキ」であるということを説明してから、どちらが「ブーバ」でどちらが「キキ」だと思うかを尋ねるだけ、というのが実験の内容です。
「ブーバ/キキ効果」実験はとても簡単な実験なのですが、この実験で、驚くべき結果がでました。
実に98%の被験者が、「曲線図形方がブーバという名前で、ギザギザ図形の方がキキという名前だと思う」と答えたのです。
しかもこの結果は、被験者が使う言語や被験者の年齢には、ほとんど影響されませんでした。
つまり「ブーバ/キキ効果」実験で、「曲線図形方がブーバという名前で、ギザギザ図形の方がキキという名前である」という共通イメージが、言語や年齢に関係なく存在すると証明されたのです。
集合的無意識の証明2.世界各地の神話
集合的無意識が実在する証明の1つとして、世界各地に語られている神話を挙げることができます。
というのも神話において代表的な神の多くは、太陽か雷のどちらかの化身なのです。
たとえば太陽からだと、日本神話の天照大神、エジプト神話のラー、古代イスラエルのヤハウェ、仏教の大日如来、ヒンドゥー教神話のヴィシュヌなど、時代や場所がバラバラなのにも関わらず、たくさんの神様が連想されました。
これは人類の共通認識、つまり集合的無意識として、太陽は偉大なものであるというイメージがあったからです。
神話については太陽だけでなく、ストーリーや神々の関係性など、他にも似た部分が多く見受けられます。
もちろん、時代背景や場所や文化がバラバラだったにも関わらずです。
このように、各地で語られる神話の存在こそが、集合的無意識の証明になっているというわけですね。
集合的無意識の証明3.百匹目の猿現象
集合的無意識を裏付ける有名な話に、百匹目の猿現象というものがあります。
生物学者のライアル・ワトソン氏が発見したとされている現象で、宮崎県の幸島に生息しているニホンザルの一頭がイモを洗って食べることを覚えたのが始まりです。
そしてその様子を見ていたほかのニホンザルが、どんどんとイモを洗って食べることを覚えていきました。
すると、ある程度の猿がそのことを覚えたとき、なんと遠く離れた大分県高崎山の猿の群れでも、突然イモを洗って食べる猿が現れ始めたというのです。
もちろん、大分県高崎山の猿の群れでは、イモを洗って食べるという習慣はありませんでした。
そのため、こんなことが起こるのはやはり集合的無意識で猿同士が繋がっているからではないか、と一時期話題になったのです。
ただ実は、百匹目の猿現象については、信ぴょう性がイマイチだという話があります。
というのも、そもそもこの話はライアル・ワトソン氏が創作した架空のものではないか、と言われているんですね。
(参考:Wikipedia_百匹目の猿現象)
とはいえ、「ブーバ/キキ効果」実験や、世界各地の神話という事例のことを考えると、百匹目の猿現象がまったくあり得ない話であるとも限りません。
もし仮に、この話が本当なのだとしたら、集合的無意識の存在を裏付ける大きな根拠となるはずです。
集合的無意識にアクセスして願望を引き寄せる3つの方法
集合的無意識にアクセスして願望を叶えるには、下記の3つの方法がおすすめです。
- 思考の多くを「私たち」で考えるようにする
- マントラを唱える
- カウンセリングの力で潜在意識にアクセスし、徐々に深度を下げていく
どれも、すぐにでも実行できる方法です。
集合的無意識にアクセスできれば、人類という種全体を動かすほどの大きなエネルギーを得ることができます。
自身の願望を引き寄せるためにも、詳細を確認し、ぜひ実行してください。
集合的無意識にアクセスする方法1.思考の多くを「私たち」で考えるようにする
何かを思考するさい、できるだけ「私」ではなく「私たち」で思考するようにすると、集合的無意識に繋がりやすくなります。
集合的意識は個人の意識ではなく、集団の意識です。
自分のことだけを考えている状態では、なかなか集合的無意識にアクセスできないというわけですね。
そこで重要なのが、アドラー心理学でいうところの「共同体感覚」です。
共同体感覚を簡単に説明すると、自分という個は全体の一部であり、かつそこに優劣が存在していない状態のことをいいます。
もっとわかりやすくいうなら、「みんなの喜びは自分の喜びであり、自分の喜びはみんなの喜びである」といった感覚を持っている状態ですね。
共同体感覚はこのように、個人ではなく、集団としての感覚です。
つまり、共同体感覚をしっかり感じられている状態は、小規模な集合的無意識にアクセスできている状態だということなのです。
そして共同体感覚を持つために必要なのが、「私たち」という思考です。
自分の願望は「私たち」の願望で、隣人の願望も「私たち」の願望であるという共通認識を持つわけですね。
自分だけが与えられるのではなく、自分から人に与えるという感覚を、集団の中の全員が持てば、自分の願望に対しても集団の力で向き合うことになりますので、おのずと願いが叶えられるようになります。
このように、小さな範囲での集合的無意識ですら、願いを叶える力を持っています。
そして、小さな集合的無意識に自然と繋がれるようになれば、ある時、種族や人類、はたまた宇宙といった広く深い集合的無意識にも繋がれるようになり、大きなエネルギーが得られるようになるというわけです。
集合的無意識にアクセスする方法2.マントラを唱える
マントラ(真言)とは、唱えることにより願望が実現する呪文のことをいいます。
日本でいうところの言霊(ことだま)ですね。
マントラは本来的には、サンスクリットで「文字」「言葉」を意味する単語です。
マントラは唱えるだけで願望が引き寄せられると言われていますが、実はそれは、マントラが集合的無意識にアクセスするためのパスワードになっているからなのです。
マントラを作った人は、集合体無意識に繋がっていた人だったと言われています。
万人が集合体無意識に繋がれるように、マントラというパスワードを設定した、というわけですね。
誰でも、マントラを繰り返し唱えることで、徐々に集合的無意識にアクセスできるようになります。
つまり、徐々に願望が引き寄せられるようになっていくということです。
マントラにもいくつか種類がありますが、おすすめなのはもっとも尊い真言とされる「ガヤトリー・マントラ」です。
ガヤトリー・マントラの唱え方については、下記の記事で詳しくまとめられています。
マントラは決まった時間に決まった回数唱えるだけで良いという、集合体無意識にアクセスする上ではもっとも簡単な方法となりますので、ぜひ確認してみてください。
集合的無意識にアクセスする方法3.カウンセリングの力で潜在意識にアクセスし、徐々に深度を下げていく
集合的無意識に触れるためには、まず潜在意識にアクセスする必要があります。
集合的無意識は潜在意識のさらに深部にある原始意識(爬虫類脳)と呼ばれるところに影響している意識です。
そのため、集合的無意識へアクセスするために、まずは潜在意識に向き合わなければならないのです。
自分の潜在意識を理解したり書き換えたりを繰り返しながら、徐々に深度を下げていくことで、集合的無意識にアクセスできるようになり、願望を叶えることができるようになるわけですね。
潜在意識の書き換え方については下記、保存版の記事を確認してみてください。
とても詳しく説明していますので、「潜在意識について知らなかった」という人でも、この記事を読むだけで潜在意識について理解することができますよ。
また、潜在意識については、現在無料配信中の「潜在意識で人生を書き換えるメール講座」を受講していただくのもおすすめです。
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集合的無意識にアクセスして願望を叶えたいという人は、ぜひ確認してみてください。
⇒3000人の人生相談から導き出した!願った通りの使命を引き寄せるたった1つの方法とは?
集合的無意識にアクセスして願望を叶えるためには、まず個人の意識である潜在意識を書き換える必要があります。
しかし逆を言えば、潜在意識の書き換えさえできれば、集合的無意識にアクセスすることはそう難しくないということです。
潜在意識の書き換えがうまくいき、集合的無意識にアクセスできるようになれば、おのずと願望が引き寄せられるでしょう。
集合的無意識とアカシックレコードや阿頼耶識との関係とは?
集合的無意識とアカシックレコードや阿頼耶識(あらやしき)との間には、深い関係性があります。
アカシックレコードは、宇宙すべての意識の集合体です。
つまり、宇宙規模での集合的無意識のことをアカシックレコードと呼ぶわけですね。
宇宙が生まれたときからの記憶であり意識ですので、すべての情報がそこに眠っていると言われています。
集合的無意識には、範囲があります。
小規模で言えば数人での集合的無意識というのもありますし、種族であったり、人類であったり、生物であったりと、範囲が広くなればなるほど、そこに眠るエネルギーも大きなものとなるのです。
そういう意味で言えばアカシックレコードの範囲は、宇宙です。
途方もなく広い範囲での集合的無意識ですので、まさに神の領域であると言えますね。
アカシックレコードから集合的無意識を読み取る方法は下記の記事でまとめていますので、参考にしてください。
⇒【保存版】誰でも簡単!4つのアカシックレコードのリーディング方法
そして次に阿頼耶識ですが、こちらは集合的無意識とは別のものになります。
阿頼耶識は集団としての意識ではなく、個人としての意識を指す言葉です。
しかし、実は集合的無意識とは切っても切り離せない関係にあります。
仏教では個人の意識を8つに分けて考えています。
そしてその中で1番最深部にあたるのが、阿頼耶識なのです。
阿頼耶識を言い換えると、「潜在意識の最深部」という意味にあたります。
つまり、集合的無意識と向き合うための潜在意識のことを阿頼耶識と呼ぶわけですね。
阿頼耶識をコントロールできるようになれば、集合的無意識にアクセスできるようにもなるのです。
阿頼耶識を理解することも、願望実現のための大きな助けになります。
以下の記事でわかりやすく解説していますので、ぜひ合わせて確認してくださいね。
⇒阿頼耶識の意味を解説!潜在意識との違いや阿頼耶識システムとは?
【まとめ】集合的無意識を理解して願望をコントロールしよう!
集合的無意識を理解し、アクセスできるようになれば、自分の願望をコントロールして引き寄せることができるようになります。
集合的無意識とは、分析心理学(ユング心理学)において個人の枠を超えた集団の意識であり、古来から受け継がれてきたものであるとされてます。
ですので集合的意識には、大きなエネルギーが眠っているのです。
アクセスすることができれば、自分の願望を引き寄せ、叶えることができるでしょう。
集合的無意識にアクセスする方法は、下記の3つです。
- 思考の多くを「私たち」で考えるようにする
- マントラを唱える
- カウンセリングの力で潜在意識にアクセスし、徐々に深度を下げていく
特におすすめなのが、カウンセリングを受けることで潜在意識にアクセスし、徐々に深度を下げていく方法です。
集合的無意識にアクセスするためにはまず、個人の潜在意識をコントロールできるようにならなければいけません。
しかし、潜在意識は無自覚な意識と呼ばれていますので、自分1人の力ではコントロールどころか、読み取ることさえ難しいのです。
そこで、カウンセラーに協力してもらい、潜在意識を理解し、書き換えるという方法がとても有効なんです。
未知リッチで推奨している西澤さんは、3000人以上の潜在意識と向き合ってきたプロのカウンセラーです。
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⇒3000人の人生相談から導き出した!願った通りの使命を引き寄せるたった1つの方法とは?
集合的意識は、個人の枠を超えた、まさに神の意識とも呼ばれるものです。
この意識にアクセスし、同調することができれば、あなたの願望が引き寄せられ、人生が大きく変化することでしょう。
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