会社の同期に仕事で追い越された時などに、言い知れぬ劣等感を感じる人も多いですよね。
「あいつだけには負けたくなかった」という負けず嫌いな側面は誰にでもあるもの。
けれど、その「負けたくなかった」という感情を克服できないと、劣等感を抱えることになってしまいます。
劣等感を抱えている時というのは、心が重たかったり笑顔が出づらかったりしますよね。
劣等感をどうやったら解消することができるのか? を考える人は多いですよね。
けれど、劣等感はうまく付き合うことができれば、持っていても問題のないもの。
無理に解消しようとせず、劣等感を克服すればあなたの人生はいい方向に進むでしょう。
そこで今回は
- 劣等感とは?
- 劣等感を持つ人の特徴7つ
- 劣等感を克服する9つの方法
この3点についてお話ししていきます。
最後までお付き合いいただければ、無理をせずに劣等感を克服できるようになりますよ。
劣等感とは?劣等感とうまく付き合うことはできる?
劣等感とは、「自分が劣っていると思ってしまう」状態のことをいいます。
劣等感(れっとうかん、英: Inferiority complex)は、自分が他人に劣っていると感じること。劣後感(れつごかん)ともいう。
引用:ウィキペディア
Wikipediaにも書かれている通り、劣等感は「あなたが相手より劣っている事実」ではなく「感じている」だけなのです。
つまり、劣等感から抜け出すのも抜け出さないのもあなたのマインド次第ということ。
劣等感とうまく付き合うためには、「劣等感がどのようなものなのか」をまずは知る必要があります。
- 劣等感は解消しないといけない?
- 劣等感はプラスに変えられる?
- 劣等感とコンプレックスの違いは?
- 劣等感と嫉妬の違いは。
- 劣等感が強い人の対処法は?
この5点を解説していきます。
劣等感は解消しないといけない?
劣等感は解消するのではなく、克服すると考えた方があなたの心を軽くすることができます。
解消というと、「劣等感を持っていてはいけない」または「劣等感を消さなくてはいけない」と考えますよね。
この場合、「劣等感を消したいのに消せない」となった時、「やっぱり自分はダメな人間なんだ」と落ち込んでしまう可能性が高いです。
劣等感を持っている時というのは「自分なんてどうせダメなんだし努力しても意味ないよ」とやらない理由を作って行動しなくなってしまう人が多いですよね。
一方で劣等感を克服できた状態になると、「現状の自分が人より劣っている」ことを認めることができ「人より劣っているなら2倍努力すればいい」と努力を惜しまないようになれるのです。
この考え方は「嫌われる勇気」で有名なアドラーが提唱しているもの。
アドラー自身も病弱で運動ができなかったことから、劣等感の強い人だったと言われています。
7人兄弟の中でも背が150cmと小さかったり、出来がいいとはいえないポジションだったりしたので、家にいても劣等感を感じてしまっていました。
アドラーは劣等感を持つ心を客観的に見ることで「どうやったら抜け出せるのか」を必死に考えたのです。
そして、アドラーは後世に残すアドラー心理学を創生することに成功します。
劣等感を克服する方法は後ほど詳しく解説していきます。
アドラーが劣等感を克服できたように、劣等感は無理に解消しようと思わなくてもOKなのです。
劣等感を持っていることがダメなのではなく、劣等感を理由に行動できなくなっていることが問題なのです。
そのため、劣等感を無理になくそうとするのではなく、劣等感を行動のモチベーションにできるようにしていきましょう。
劣等感をプラスに変えることはできる?
劣等感をプラスに変えることは十分可能です。
なぜなら、劣等感そのものがダメということではないからです。
劣等感を持っている人にありがちな「自分に自信がなく、行動を起こせない」という状態を回避すればいいだけ。
そのため、劣等感を持つことをプラスに変えることはそう難しいことではないのです。
例えば、劣等感を持っていると「Aさんみたいに自分はうまくできない」と落ち込みますよね。
けれど、言い方を変えれば「Aさんのいい部分を見つけられている」ということ。
つまり他人のいい部分に注目できる素晴らしさを持っているともいえますよね。
人はどうしても他人の嫌な部分を探してしまいます。
人のダメな部分を見て、自分を正当化している時は劣等感を持つことはありません。
「Aさんは仕事が丁寧かもしれないけど遅いからダメね」と常に他人の悪いところを探して、自分を優位に持っていこうとするのです。
劣等感をプラスに変えられるというのは、先ほどお話しした行動のモチベーションにするというのが一つ。
あとは、
- 人と違う自分を認めてあげる
- 自分の長所を認めてあげる
この2点です。
劣等感を感じるということは、すでに他人の長所を見つけられているということ。
つまり、次は自分の長所を認めてあげられれば、劣等感をプラスに変えることができますよ。
劣等感とコンプレックスの違いは?
劣等感とコンプレックスは、感情の種類が違います。
劣等感は英語にすると「inferiority feeling」で、自分が他者よりも劣っていると感じてしまうこと。
中には、他者と比較した自分がダメだと感じすぎて、自己嫌悪に陥る人も少なくないです。
一方のコンプレックス(complex)を直訳すると、「複合的な、繁雑な」となります。
こうして英語にしてみると、全く別なものであることが分かりますよね。
コンプッレクスと劣等感が同じものだと思われてしまう原因として「劣等コンプレックス」という言葉があります。
近年、この劣等コンプレックス=コンプレックスとして使われているので「劣等感とコンプレックスって何が違うの?」と思う人が増えているのです。
劣等コンプレックスは「学歴コンプレックス」が一番分かりやすいです。
体型などの見た目のコンプレックスって、自分でも自覚できている場合がほとんどですよね。
けれど、学歴コンプレックスを持っている本人に聞いても「そんなわけない」と否定されてしまいます。
コンプレックスは、
- 無意識にこだわってしまうもの
- 無意識で反応してしまうもの
- 自覚したくないもの
このような感情を無意識レベルで持ってしまうことです。
つまり、話題に出している時点で気になっている証拠なのに、それを認めようとはしないのです。
劣等感とコンプレックスが似て非なるものというのが分かりやすいのが家族を対象とした表現。
「マザーコンプレックス=子供が母親に抱く愛着心」
マザコンというと、母親のことが大好きな男性をイメージしますよね。
決して母親に対して劣等感を持っている子供をイメージをする人はいないはず。
劣等感とコンプレックスは、似ている言葉に見えて実は全く違うものです。
無意識レベルでこだわってしまう感情と、自分が劣っていると感じてしまう感覚。
厳密にはこのような違いがありますが、日常的な会話の中で使う分には同じものとして考えても問題はありません。
劣等感と嫉妬は何が違う?
劣等感と嫉妬心の大きな違いは、相手に対して勝てない存在だと思うか、自分よりも下の存在だと思っているかということです。
劣等感を持つということは、相手に対して「勝てない」と思っているということですよね。
けれど、嫉妬心というのは「自分の方が上なのになんであいつが」といったような感情です。
例えば、会社の独身仲間が3人いたとします。
女性同士で同じ独身なら、自然と仲良くなりますよね。
けれど、ある日独身仲間の一人が結婚をすると発表しました。
すると、急に仲間の関係がギクシャクし始めます。
A子は「私より太ってるC子がなんで先に結婚?」といいB子もそれに同調するようになりました。
けれどここで違ったのは、A子とB子がC子に抱いていた感情です。
A子がC子に抱いたのは、強烈な嫉妬心で「自分よりも先に結婚するなんて許せない」というものです。
一方のB子は「C子は家庭的だし、愛嬌もある。私には真似できないもんしょうがないよね」と劣等感を抱いていたのです。
劣等感は単純に相手よりも自分が劣っていると感じた時に発生しますが、嫉妬心はそうではありません。
「自分が欲しかったもの」を自分よりも下に見ていた相手が先に手にした時に、妬みや僻みの感情が発生します。
あなたが劣等感と嫉妬心のどちらをもつかで、相手をどう見ていたのかが分かります。
劣等感は相手に勝てないと思っていたことを表しますし、嫉妬心なら相手を下に見ていたということになります。
劣等感と嫉妬心は似ているようで全く違う感情です。
むしろ相手に対しての正反対の感情だといえますね。
劣等感の強い人にはどう対処したらいい?
劣等感の強い人のことをあなたがちゃんと認めてあげることがベストな対処法です。
劣等感の強い人というのは、「自分は劣っている」と感じているので、何かにつけてネガティブなことを口にします。
そんな相手に通り一辺倒の励ましの言葉をかけてもあまり効果を感じることはできないのです。
劣等感の強い相手と接していると「めんどくさい、うざい」と感じることも多いですよね。
そのまま付き合い続けていると、ストレスになってしまいますので、可能であれば距離をとるのが一番です。
けれど、仕事の付き合いなどで劣等感を持つ相手と離れられないことも。
離れられないのであれば、ストレスが最小限になるようにしたいですよね。
劣等感を持つ相手と付き合うコツとしては、適切なタイミングで
- 「ありがとう。助かった」
- 「こんなところに気がつくなんてすごいね」
などと褒めることです。
相手に「ちゃんと心から感謝している」ということが、伝わるような褒め方を選んでください。
せっかく褒めても、ふわっとしていて伝わらなければ意味がありませんから。
そして、相手が心を開いてくれれば、劣等感を剥き出しにした態度も緩和されるので、あなたのストレスも軽減するはず。
劣等感を持っている人は、基本的にネガティブ思考です。
そのネガティブ思考を少しでも軽くしてあげることが、劣等感を持つ相手への正しい対処法なのです。
強い劣等感を持つ人の7つの特徴をご紹介します
同じ環境にいても劣等感を持つ人と持たない人がいますよね。
劣等感は「相手より自分は劣っている」と感じてしまう感覚のこと。
この「自分はAさんのようにはなれないし……」と感じてしまう人には
- すぐ他人と自分を比べる
- 理想が高い
- 考え方がネガティブ
- 自慢話が多い
- 不幸アピールが多い
- 攻撃的な性格
- 自己肯定感が低い
この7つの特徴があります。
一つ一つ詳しく解説していきます。
特徴1.他人と自分を比べてしまう
劣等感を強く感じてしまう人は、他人と自分を比べてしまいがちです。
今はSNS時代となり、一昔前よりも他人の私生活を目にする機会が増えましたよね。
そうすると、自分よりも幸せに過ごしている人をたくさん目にすることになります。
そこで「他人は他人」と割り切れないと、劣等感を感じてしまうことに繋がるのです。
ある程度の年齢になると、他人と比べてもあまりいいことはないということに薄々気付いてきますよね。
それなのに、他人と比べて劣等感を感じてしまう人は「ニューロロジカルレベル」に意識を置いているから。
ニューロロジカルレベルとは「能力・行動・環境」のことで、目に見えて自分と自分以外の人の結果が見えてしまう部分です。
例えば、
- Aさんはいつも月間目標をクリアできているのに、自分はできてない
- Bさんはダイエットに成功したのに、自分は痩せられない
- Cさんは年収400万なのに、自分は300万しかない
このように自分と他人を比べてしまい、劣等感を感じてしまうのです。
そして、「能力・行動・結果」で他人と比べてしまう人は、自分のことも同じ基準で見てしまっているのです。
この時、「自分が劣っている」ことを相手に悟られたくないと感じた人は、マウンティングという行為に出てしまいます。
マウンティングをする人は劣等感が強く、自分の中に誇れるような軸がありません。
そのため、自分が優位に立てそうな相手を見つけるとマウンティング行為に出てしまうのです。
人には「能力・行動・結果」の上の意識として、価値や信念そして自己認識といった「目に見えないレベル」が存在しています。
この目には見えない部分で自分を評価できるようになると、他人と比べることはなくなります。
他人と比較して劣等感を感じてしまう人は、周りの人が何をどうしているのかということを気にしすぎているのです。
そのため、自分よりもステータスが上の人を見つけると劣等感を感じることにつながってしまいます。
特徴2.理想が高すぎる
劣等感が強い人は、理想がとても高いです。
自分の持つ理想が高いと、現状の自分自身とのキャップに苦しむことになります。
「こんな自分になりたい」と思っていても、到底届かないわけですから強烈な劣等感を抱くことになってしまうのです。
このタイプの人は、「どうせ自分は……」とコンプレックスを抱いています。
そして、「あなたも素敵じゃない」と褒められても、それを素直に受け取ることができないのです。
自分の理想には全く届いていないのに、他人に褒められても「お世辞だ」と感じてしまうのは無理もありませんよね。
けれど、高い理想を持ち続けている限り劣等感がなくなることはありません。
そのため、理想が高い→劣等感が強くなる→ネガティブな発言が増えるという悪循環に陥ってしまうのです。
高い理想を持つこと自体は、決して悪いことではないですが、その理想を絶対視してしまうと、劣等感を持つことにつながってしまいます。
特徴3.考え方がネガティブ
劣等感の強い人は、考え方がとてもネガティブになってしまいます。
自分の理想や自分よりも恵まれている他人を見て、「少しでも頑張ろう」と前を向けるなら劣等感は抱きませんよね。
けれど、自分よりも優れている人に劣等感を抱くということは、前向きな思考ができていない証拠。
劣等感を感じる人は、自分ばかり悪いことが起きると思いがちですがそんなことはないのです。
- 「自分なんて」
- 「どうせできないし」
- 「努力なんかしても無駄」
こんなふうに考えている時というのは、物事の悪い面しか見えなくなっている時です。
悪いことを探している状態では、目の前にあるはずのポジティブなことに気づけなくなってしまいます。
ネガティブに支配されていくと、言動もネガティブなものへと変わっていきます。
そうすると、周りにも悪影響を与えてしまい、劣等感だけではなく現実の評価も下がってしまうという最悪の事態を招く可能性があるのです。
劣等感を感じることは悪いことではありません。
劣等感をネガティブな風にしか捉えられなくなっている状態があまりいい状態だとは言えないということ。
ネガティブと劣等感の悪循環にハマってしまわないようにしたいものですね。
特徴4.自慢話が多い
自慢話が多い人は、今の自分に満足できず劣等感が強くなってしまいます。
自慢話をする理由はとても簡単で「自分をすごい人だと周囲に思って欲しい」からです。
自分がいかにすごいかを自慢することで、内面にある劣等感を打ち消そうとしています。
一括りで「自慢話」といっても、その内容によって劣等感の種類を見分けることができます。
- 過去の栄光に関する自慢→イマイチな現状に対する劣等感
- 容姿に関する自慢→見た目に対しての劣等感
- お金に関する自慢→収入が低いことに対しての劣等感
要は、「自分に自信のある部分に関してはわざわざ言わない」ということです。
例えばですが、北川景子が「今日、きれいだねって褒められたのー!」ってわざわざ言いますか?
また会社で出世街道に乗っている人が「俺は昔すごかったんだぞ!」なんて言いませんよね。
今も結果を出している人や、本当に美人な人にとっては「褒められることに慣れている」ため、わざわざ人に報告するほど特別なことではないのです。
反対に、劣等感を持っている人は「自信がない」ために、たまに褒められたり昔実績を上げていた事実だったりにとても執着しています。
そして、「私はこんなことで褒められた(実績がある)」と自慢してしまうのです。
自慢話をする人ほど、強い劣等感を持っています。
劣等感がなく、自分に自信がある人はわざわざ自分から言わなくても「周りが褒めてくれる」ので、いう必要がないということですね。
特徴5.不幸アピールをしがち
劣等感が強くなると、不幸アピールをしてしまいます。
不幸アピールをしてしまう理由は、他人からの注意や関心を引きたいためです。
「かわいそうな自分」をアピールすれば、他人からかまってもらえますので、劣等感を正当化することが可能。
不幸アピールでありがちな話としては
- 過去に起きた悲しい出来事
- 家庭環境がいかに悪いか
- 夫婦関係がギクシャクしている
- 仕事環境に恵まれていない
などですよね。
不幸アピールの目的としては、周りからの同情を買うことです。
「自分は完全なる被害者です」という態度を取っていると、その状態が当たり前になってしまうと言われています。
不幸な自分をアピールする→かわいそうな自分でいることが目的になってくる→更なる不幸を呼び込む
このような悪循環を招いてしまうのです。
忙しくて寝ていないとか子育てが大変すぎて憂鬱だとか、「自分がいかに大変で苦労をしているか」をアピールする人は多いですよね。
このような人は「かわいそうな自分」をアピールすることでしか、自分の価値を認められなくなってしまっているということ。
「自分は誰にも認められていないのではないか」という劣等感が強くなってくると、不幸アピールが増えてしまいます。
「不幸な自分」をアピールすることで、承認欲求を見たし自分の価値を高めようとしているのです。
特徴6.攻撃的な性格をしている
攻撃的な人は、劣等感の強さから見下されることをとても恐れています。
自分に自信が持てない状態が続くと、他人にバカにされたくないという思いが強くなっていきます。
そのため、相手に見下される前に攻撃を仕掛けることで、自分を守っているともいえるのです。
劣等感を持つことで攻撃的になってしまう原因は、子供の頃の環境にあるといわれています。
親からダメ出しばかりをされていて、ありのままの自分自身を認めてもらえなかった人は、自分に自信を持つことができなくなるのです。
特に、
- 親が攻撃的だった
- 親が結果が全てという考えだった
幼少期にこの2つに該当する親に育てられた人ほど攻撃的になりやすいといわれています。
なぜなら「攻撃される」ことを防ごうと考えるためです。
先に攻撃を仕掛けてしまえば、自分が攻撃されることは減りますよね。
根本的な問題解決にはなっていないのですが、劣等感が強いために攻撃をすることでしか自分を守れなくなってしまっているのです。
「自分を認めよう」と自分を受け入れることができない人は、自分を守るために攻撃的な性格となってしまいます。
その根底には「自分に自信が持てない」という劣等感があるのです。
幼少期の環境が大きく影響するため、攻撃的な人に変化を求めるのは難しいといえますよね。
特徴7.自己肯定感が低い
劣等感が低い人は、自己肯定感がとても低くなってしまいます。
自己肯定感とは自分を認めてあげる力のこと。
劣等感が強い状態では自己肯定感が低くなってしまい、自分に自信を持つことが難しくなってしまいます。
自己肯定感が低い状態というのは
- いつもできないと思ってしまう
- 周囲へ依存してしまう
- 人のために頑張ることができない
大きくこの3つの特徴が出てしまいます。
自己肯定感が低くなると、劣等感以外にも様々なデメリットをもたらしてしまうのです。
自分自身は業績を伸ばすために努力をしたとします。
確かに自分の業績は前月よりも伸びました。
本来なら「前月よりも頑張った自分」を認めて褒めてあげるべきですよね。
けれど、劣等感が強くなっている状況だと「頑張って成績を伸ばした自分」より「それよりも上にいるAさん」に注目してしまうのです。
せっかく頑張って自分が成長できたのに、「こんなに頑張ったのにAさんに勝てないんだから、やっぱり自分は才能ないんだ」と落ち込んでしまいます。
劣等感が強くなっていると、考え方もネガティブになっていますよね。
そうすると、悪循環から抜け出せなくなり劣等感がどんどん強くなってしまうのです。
自己肯定感が低く、自分を認めることができなくなっていると「自己否定」の気持ちも強くなっていきます。
そうなってしまうと、ますます自分を認めてあげることができなくなるので、劣等感が強い状態から抜け出すことはできません。
自分を認めてあげられなければ、周りの人が必要以上に輝いて見えてしまいますよね。
そのため、ますます劣等感が強くなるという悪循環に陥ってしまうのです。
劣等感を克服するための9つの方法!
もし、自分が劣等感を持っているなと自覚してしまったらなんとか克服したいなと思いますよね。
劣等感は、その方法さえ知れば誰でも無理なく克服できます。
- 潜在意識のトラウマを解消する
- 視点を変える
- 理想の自分を見つける
- 成功体験を積み重ねる
- ポジティブ思考を身につける
- 劣等感を否定しない
- 環境を変える
- 今のベストを考える
- 光と闇の存在を認める
この9つの方法の根本になるのは「潜在意識のトラウマを解消」することです。
ここがうまく行かないと、その後の方法もうまくいかなくなる可能性があります。
全て大切なポイントになりますので、最後までお付き合いください。
方法1.潜在意識にあるトラウマを解消する
劣等感を克服するためには、潜在意識にあるトラウマを解消する必要があります。
潜在意識とは、私たちの「無意識」の領域です。
この意識ではどうにもできない部分にトラウマがあると、自分に自信が持てなくなり劣等感を持ってしまいます。
潜在意識にはあなたの経験に基づいた様々なことが蓄積されています。
幸せな出来事が多かった人はそのままで問題ありません。
しかし、酷く嫌なことがあったり傷ついたことがあったりした人は潜在意識にトラウマができている可能性が高いのです。
潜在意識にトラウマがあると、自分に自信が持てなくなるので、劣等感を持つ原因になります。
その潜在意識のトラウマを解消するためには、潜在意識のクリーニングが必要。
潜在意識をクリーニングできる方法として、有名なのが「ホ・オポノポノ」です。
ホ・オポノポノは、ネイティブハワイアンの伝統的な解決法や考え方のこと。
ホ・オポノポノについてはこちらの記事を参考にしてください。
⇒ホ・オポノポノとは?ド素人でも分かる効果と正しいやり方、体験談を紹介
ホ・オポノポノを全く知らない人でも簡単に実践できるように解説してあります。
ホ・オポノポノを行うと、潜在意識にある思考を手放しナチュラルな状態に戻ることができると言われています。
そのほかにも、潜在意識をクリーンな状態にする方法として、瞑想やイメージングも効果的です。
初心者でも簡単に瞑想を行う方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
イメージングについてはイメージングの効果やコツとは?潜在意識の力で願望を引き寄せる方法を参考にしてください。
- 瞑想
- イメージング
- ホ・オポノポノ
のように、自分自身で潜在意識をクリーニングする方法もあります。
しかし、0から自分で行うのは「本当にできるか不安」だと感じる人も多いですよね。
もちろん、ちゃんと行えば効果を発揮できるのですが、いち早く効果を感じたいというのであれば、プロの手を借りてみましょう。
もちろん、最初からお金を払ってカウンセリングを受けるのはハードルが高いです。
そこでおすすめなのが、当サイトのメルマガです。
当サイトのメルマガは、潜在意識のプロである心理セラピストの西澤さんが執筆しています。
もちろん無料で読めるので、最初に潜在意識を学びたい人におすすめです。
⇒3000人の人生相談から導き出した!願った通りの使命を引き寄せるたった1つの方法とは?
潜在意識のクリーニングが成功すれば、あなたの無意識レベルのトラウマが解消される可能性はとても高いです。
そして、潜在意識のトラウマが解消されれば、あなたの持つ劣等感を克服しネガティブ思考からも解放されるでしょう。
あなたの思考を変えるには、潜在意識のトラウマを解消することが必要です。
潜在意識にトラウマが残ったままだと、ネガティブ思考から解放されることはありません。
劣等感を克服したいのであれば、まずは潜在意識のトラウマを解消しましょう。
方法2.視点を変える
劣等感を克服するためには、視点を変える必要があります。
劣等感を感じてしまう時というのは、失敗ばかりに目を向けてしまっています。
失敗ばかりを見てしまっては、自分を認めることができません。
例えばですが、あなたに「Aという企業に入る」という目標があったとします。
就職活動をした結果、A企業にあなたは入れませんでした。
その時劣等感を感じてしまう人は、「A企業に入れなかった」という結果しか見れなくなっているのです。
劣等感を克服するために必要な視点というのは
- A企業には入れなかったけど、B企業でどう結果を残すか
- B企業で結果を残し、A企業に転職する方法はないのか
- 現状の自分で最大限結果を出すためには、何が必要なのか
などこのように、「現状の自分をどう高めていくか」なのです。
失敗したという事実は変えることができません。
その変えられない事実ばかりを目にしていても、現実は何も変わらないばかりか劣等感の悪循環で悪くなるばかりです。
劣等感を克服するというのは、失敗を活かして自分を高めていくこと。
失敗したことをプラスに転換するためにはどうすればいいのかを考えられる視野が必要なのです。
視野を広げ、失敗ばかりに目を向ける状態から抜け出せれば劣等感を克服することができます。
「失敗しても自分は活躍できる」ということを認めてあげることはとても重要なのです。
方法3.理想の自分を見つける
理想の自分を見つけられると、劣等感を克服することができます。
理想が高すぎると劣等感を抱く原因になるとお話ししました。
けれど、「自分がどうなりたいのか」を明確にしていないと、人生がゴールのないマラソンをしているようなものなので、とても辛いものとなってしまいます。
劣等感を克服するために、より具体的にイメージして欲しいものは
- 理想の自分
- 欲しい結果
- 何を望んでいるのか
この3点です。
他人と比較して生まれた劣等感はただただ辛いものとなってしまいます。
それは、他人と比較してもゴールが見えないから。
劣等感をプラスに変えていくためにも、「自分が本当になりたい姿」を持ってください。
自分が本当になりたい姿というのは、あなたの中のゴール地点を見つけることです。
目標やゴール地点を明確に設定することで、劣等感をあなたが成長するためのきっかけにすることが可能。
「理想の自分に届くためには、どうするべきなのか」 を常に考え行動することで、劣等感を克服することができます。
劣等感を持たない人はあまりいません。
誰もが持つ劣等感で辛く苦しい思いをしないために、なりたい自分を見つけましょう。
方法4.成功体験を積み重ねる
成功体験を積み重ねると、劣等感を克服することができます。
私たちが何か行動するときには、過去の経験に基づいて決めているはずです。
その「過去の経験」が失敗ばかりだったなら、「どうせ自分はダメ」と決めてしまい行動できなくなってしまいます。
そもそも、劣等感を抱きやすい人というのは「成功体験を認識できない」という特徴があります。
小さな成功体験を「できた!」と認識できると、達成感や充実感を得ることが可能。
けれど、周りからみると「成功できている」のに、あなたの中で成功だと認識できていないと成功体験を増やすことはできませんよね。
その原因としては、人生を失敗か成功かの2択で考えてしまっている点にあります。
1+1=2
これは誰でも知っている計算式ですよね。
劣等感の強い人は、結果がすぐに2にならなければ「また失敗した」と感じてしまいます。
けれど、人生というのは必ずしもすぐに2にならないこともたくさんあります。
一度は1+1=4になったけれど、その後4ー2=2になることだってあるわけですよね。
要は、「失敗を失敗で終わらせない」ことがとても大切なのです。
いくら失敗しても、その失敗の原因がわかって改善点が見えてくればその体験は「失敗」ではないわけです。
失敗→改善→失敗→改善→成功
この場合、途中の失敗と改善がなければ、この成功は掴み取れなかったもの。
つまり、一つの失敗をただの失敗として片付けてしまったら「できなかったダメな自分」という劣等感しか残らないわけです。
けれど、失敗からの改善点が見えたのだから、これは成功への過程なんだと思えると劣等感をプラスに変えることができます。
100点じゃなくても70点でもいいやと思えることこそが、劣等感を克服するきっかけなのです。
そして、70点を成功ラインにしてしまえばあなたの成功体験はグッと増えるはず。
すると、成功体験を積み重ねてる自分という自信を持てるようになるので、劣等感を克服することができますよ。
方法5.ポジティブ思考を手に入れる
劣等感を克服するためには、ポジティブ思考を手に入れることは必須です。
先ほどご紹介した「成功体験を増やす」というのも、ポジティブ思考がなければできないことです。
「できた!」という体験を増やすには「失敗してもいい」という前向きな姿勢がなければ成立しません。
劣等感を強く感じてしまう人の多くは、ネガティブ思考になってしまっています。
「自分よりも同期の方が早く出世した」という事実を見たとき、ポジティブな人とネガティブな人で当然ながら受け取り方が違います。
- ネガティブ思考の人→自分もそれなりに成果を出したけど、同期に勝てなかったのは自分ダメだから。
- ポジティブ思考の人→自分より同期が評価された点を見つけよう。そうすれば自分も結果を出せる
このように、ポジティブな人は「失敗をどう活かすのか」を考えることができます。
そして、「同期に負けた」という事実を劣等感で終わらせてしまうと、どんどん自分に自信を持てなくなってしまいます。
成功体験を増やすためにも、ネガティブ思考を変えたいと思うならこちらの記事を参考にしてください。
⇒マイナス思考を傷つかずに変えたい!プラス思考を作る方法とは?
マイナス思考を無理なくプラス思考に変える方法をご紹介しています。
ポジティブ思考を手に入れられると、行動を起こしやすくなるので成功体験を増やすこともできます。
成功体験が増えれば、劣等感を感じてもプラスに変えることが可能。
そのためにもまずは、劣等感を感じたときに「では他の人に追いつくためにはどうすればいいのか」を考えてみてください。
最初から完璧にしようと思わなくても大丈夫です。
少しづつ、一歩づつ新しい習慣にしていけば未来のあなたを変えることができます。
ポジティブに物事を捉えることができると、劣等感を克服できるので徐々にいい習慣を手に入れることが大切です。
失敗ばかりに目を向けてしまうと、心の悪い習慣を取り除くことができません。
少しづつで大丈夫なので、劣等感をプラスに変える対策を考える習慣を身につけましょう。
方法6.劣等感を否定しない
劣等感を克服したいのであれば、劣等感を持っている自分を否定しないでください。
劣等感を全く持たない人は存在しません。
むしろ、劣等感を持っている人の方が成功しやすいとも言われているのです。
劣等感を持つということは、周囲の人と自分を比べて「劣っている」と感じているということ。
劣っていると感じるということは、成長のためのエネルギー量が多いということです。
反対に劣等感を全く持たない人がいたとしたら、その人は「現状の自分に満足している」証拠。
そのため、劣等感を持たない人は成長できないのです。
私たちが
- お金を稼ぎたい
- ダイエットしたい
- 出世したい
という思いを抱くのは、周囲よりも劣っている現状を変えたいと思うからこそです。
心理学では「優位性の追求」といい、劣等感を持つ人は成功者の素質があるといえます。
だからこそ、劣等感を持つことを否定しないでください。
劣等感を持つことがダメなのではなく、劣等感に負けて行動できなくなることがダメなのです。
そのため、劣等感を持つことそのものを否定してしまうと、せっかく見えている課題が見えなくなってしまいます。
せっかく劣等感を感じているのなら、その課題を乗り越えられるように行動をしてください。
それができれば、あなたの劣等感は克服できたも同然です。
そのため、劣等感は解消するのではなく克服するべきものだといわれています。
あなたが感じている劣等感は、あなたが成長するために必要なもの。
どうすれば、その劣等感を克服できるかを考えて行動することがとても大切なのです。
方法7.環境を変える
劣等感を克服したいのであれば、環境を変えるのも一つの方法です。
昔から類は友を呼ぶといいますよね。
人の考え方というのは、周りにいる人に影響されるものなのです。
周りの環境はあなたに大きな影響を与えます。
- 考え方
- 話し方
- お金に対する価値観
- 行動パターン
これらを変えたいのであれば、付き合う人ごと変えてしまうのが一番です。
特に考え方は影響されやすいので、劣等感を無くしたいならネガティブな人と付き合うのは避けるべきです。
- 結婚したいけどモテないと愚痴るだけの女子会
- 会社の上司の悪口で盛り上がる飲み会
- ダイエットがうまくいかないと細い子の悪口を言う女子会
少なくともこのような付き合いは今すぐやめましょう。
マイナスのエネルギーを発している人付き合いをやめ、ポジティブな人たちと付き合うようになればあなたの考えも自然と変わってきます。
考えてみてください。
モテる人の周りにはモテる人が集まっていますし、アウトドア好きな人はアウトドア好きの人と付き合いますよね。
つまり、今のあなたにふさわしい人が周りにいるということにもなるのです。
そのため、劣等感を克服し今の自分を変えたいのであれば、先に環境を変えてしまいましょう。
ポジティブシンキングの人たちの前で、ネガティブな愚痴を言ったところで共感は得られません。
むしろ、その人たちと同じようにポジティブになりたいと思うはず。
もちろん、自分がなりたいと思う人たちと一緒にいるのは、最初から居心地のいいものではありません。
居心地が悪いからと元の場所に戻ってしまっては何も変わりませんよね。
「自分と違うすごいなと思う人に近づく」ために行動を行ってください。
そうすれば、劣等感を克服しなりたいと思う自分になることができますよ。
方法8.今のベストが何かを考える
劣等感を克服するために大切なのは、今のあなたにベストな選択を考えるということです。
選択の力はとても偉大なもので、あなたが選んだ方向に気持ちが切り替わっていきます。
そのため「今の自分にベストな選択肢は何か」を考えるのはとても重要なことなのです。
自分にとってベストな選択肢を考えるとき、まず考えてもらいたいのが
- 何に対して劣等感を感じているのか
- 劣等感に苦しまなくなった「理想の自分」や「あなたが望む状態」とは何か
この2点です。
頭で考えるだけでは、考えがまとまりにくいのでできれば紙に書き出してください。
紙に書き出すことで、頭の中を整理することにもつながっていきます。
そして、この作業で出てきたことの中でベストなことを考えましょう。
理想の自分に近付きたいと言っても、年収300万の人が1000万になるために転職をする! と目標を立ててもおそらく実現できませんよね。
それよりは、今のスキルで狙える範囲の目標年収を設定して、最終の1000万を段階的に目指す方が現実的です。
今の自分のベストを考えるということは、無茶な目標を設定するということとは違います。
理想の自分をいきなり目指すのではなく
- 今の自分が未来の自分になるための第一歩はどこなのか
- 第一歩からさらに飛躍するためにはどうするのか
この2点を意識して行動を起こしていきましょう。
そうすることで、第一歩を踏み出せた自分に自信が持てますし、成功をイメージしやすくなるのです。
あなたがベストの選択肢を考えることに成功すれば、劣等感を克服することは可能です。
劣等感を持つ自分から脱するための「ベストな自分」をイメージできたことこそが、劣等感をプラスに転じる一歩を踏み出せたということになります。
方法9.「光と闇」の存在を認める
どんな物事にも、光と闇があるということを認めることが劣等感を克服するためには必要です。
どんな物事にもいい面と悪い面があります。
100%ポジティブな面しかない出来事もその逆も見たことはないはずです。
ネガティブな闇の部分を見たからと言って劣等感を感じる必要はありません。
そもそも私たちは、自分に対してはネガティブな面ばかりを見てしまうのに対して、他人に関してはポジティブな面ばかりが目についてしまう傾向があります。
その結果として、「あの人ばかり恵まれている」と嫉妬したり劣等感を持ったりしてしまうのです。
年収が右肩上がりに見える同僚も、その裏では大きな悩み事を抱えているかもしれませんよね。
もしかしたら、「能力以外の何かがあるのではないか」という周囲の声に悩んでいる可能性もあります。
もう一つ、今の自分に自惚れてしまい努力をしなくなってしまえば、足元をすくわれるリスクも。
このように、どんな物事にも光と闇があることを知らないと、あなたの劣等感を克服することは難しくなってしまいます。
むしろ光と闇を認めることで、必要以上に自分が劣っていると思うことがなくなるのです。
自分のネガティブな部分ばかりを見ているのであれば、ポジティブな面を見るようにしてください。
劣等感は、物事のネガティブな面ばかりを見てしまった結果です。
物事をどういう視点で見るかで人生は180度変わります。
今、劣等感を克服したいと思うのであれば、まずは物事には光と闇があることをしっかりと認めましょう。
そして、ネガティブな面ばかり見てしまうのではなく、ポジティブな側面をみるようにしてください。
【まとめ】劣等感は無くさずに克服すれば大丈夫!
劣等感を持っている自分そのものを否定してしまうと、劣等感をプラスに転じることができなくなってしまいます。
劣等感というのは「今の自分にある課題」でもあるわけです。
その見えている課題を認めて、改善していくことで劣等感を克服することができます。
そう。劣等感は持っていても大丈夫。
むしろ、劣等感をプラスに転じることで成功できる可能性が高くなるのです。
今回お伝えした劣等感を克服する9つの方法全てに共通するのが「潜在意識を変える」ということです。
色々な方法がありますが、今ある思考を変えようと思えば潜在意識を変えないとなかなか難しくなります。
無意識レベルにあるネガティブなものやトラウマをまずは解消しなければ、ポジティブな思考を作るのは不可能だとも言えます。
本文中でもお伝えしましたが、潜在意識を変えるためにはプロの手を借りるのが一番です。
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今劣等感をなくしたいと感じたのであれば、その気持ちが薄くならないうちに行動を起こしてください。
あなたが今感じている劣等感をきちんとプラスに変えられれば、成功する可能性はとても高くなります。
理想の未来を手に入れるためにも、劣等感を克服するために一歩を踏み出してください。
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