今回は、残留思念とは何なのか、どんなものを指すのかなど、残留思念について解説します。
物や場所に、人の想いや記憶が強く残ることを「残留思念」と呼びます。
残留思念を読みとる能力のことを「サイコメトリー」、残留思念を読みとる能力者のことを「サイコメトラー」と呼んだりもしますね。
サイコメトリーに関してはこちらの記事を参考にしてください。
残留思念というと、怨念のような悪いイメージの方が強いかもしれませんね。
しかし、残留思念は悪いものばかりとも限らないのです。
私たち生きている人間に悪い影響を及ぼすものもあれば、利益や幸せをもたらしてくれる残留思念も存在します。
今回は、以下の内容について詳しく説明していきます。
もしあなたの周りで残留思念を感じたら、浄化の方法を参考にしてみて下さい。
残留思念とは
残留思念とは、簡単にいうと、「肉体はもうそこにはないのに、人間の強い想いだけが場所や物に残ること」を指します。
死んだ人が肉体を失うほんの一瞬の時に、「想い」だけを強く残す事、ともいえますね。
残留思念は、その人間自身はもう次の輪廻のサイクルに入っている(と思われる)のに、感情だけが場所や物にいつまでも残ることを言います。
その点で、ポルターガイストや幽霊などとはちょっと違いますね。
残念ながら、現在ではまだ残留思念に関して、科学的に証明するようなものはありません。
ただ、FBIの行方不明調査でサイコメトリーが使われているように、その存在は確かです。
(※サイコメトリーは、残留思念を読みとる能力のこと)
残留思念が物に留まる場合は、亡くなる前の人の想いが一番残りやすいもの、例えばいつも身につけている時計や指輪などに残りやすいと言います。
また、残留思念は特に液体に残りやすいと言われますね。
自殺の名所が断崖絶壁だったり、湖や滝壺であるのも何か関係があるのかもしれません。
一説によると、特定の場所に苦しみや悲しみなどネガティブな残留思念が残っている場合、その残留思念と波長の合った人が衝動的に引き寄せられるとも言われています。
なんとも怖い話ですね。
また、心霊スポットなどに霊感の強い人が足を踏み入れた場合、突然激しく泣き出したり、体調が悪くなるのも、残留思念を読み取っての反応と考えられています。
残留思念には、悪い念が溜まっているネガティブなものと、良い念が溜まっているポジティブなものが存在します。
それぞれについて解説しますね。
ネガティブな意味合いの残留思念
多くの場合、残留思念はネガティブな意味を持ちます。
あなたは、「肉体がなくなっても残したい想い」って、
どんな想いだと思いますか?
よく現世に残したい思いを「心残り」という言葉で表現しますよね。
マイナスの意味合いが強い言葉です。
現世に残したいほどの強い想いとは、多くの場合「悔しい、悲しい、切ない、怒り」など、ネガティブな想いである事は想像に難くありませんよね。
そんなネガティブな、まさに「死んでも死に切れない」浄化されない想いが、残留思念として残るのです。
そして、そこから幽霊や心霊現象が生まれるんですね。
「人間の思念が強く残る」と言えば、平将門の首塚の話が代表的です。
ネガティブな残留思念の代表格「平将門の首塚」
将門の首塚の由来は、「将門の首が落とされた時、平安京まで送られて都大路で晒されたが、3日目に夜空に舞い上がり故郷に向かって飛んで行った」というもの。
飛んで行った首は数カ所に落ちたと言われ、伝承地は数カ所にのぼり、全て「将門の首塚」という名称です。
そして、将門の首が落ちた場所には、彼の怨念が残留思念として留まっているのです。
首塚にまつわる逸話は様々にあります。
例えば、関東大震災後に倒壊した首塚の跡地に、大蔵省の仮庁舎を立てようとしたときの話です。
工事関係者や省の職員、さらに時の大臣「早速整爾(はやみせいじ)」までもが相次いで不審な死を遂げました。
このことで将門の祟りが噂され始め、ついには工事を続けられなくなり、仮庁舎を取り壊すことになったんです。
また、第二次世界大戦後、GHQが区画整理のためにこの地を造成しようとした時にも、不審な事故が相次いだため、計画を中止にせざるを得なかったという話もあります。
このように「祟り」だと思われる怪現象が相次いでいるため、今でも近隣企業が保存会を作って首塚を管理しているほどです。
隣接するビルは塚を見下ろす位置に窓を設けないこと、塚にお尻を向けて座らないよう机の配置に配慮すること、など様々な決まりごとがあります。
死後数百年も経っているのに、他に影響を及ぼすほど残っている想いは、想像できないほど強烈であったことが伺えますね。
平将門の場合は極端に強い残留思念なのですが、実際に残留思念は「恨み」や「怨念」の塊であり、周りに悪い影響を与えるものであることが多いのです。
ポジティブな意味合いの残留思念
ネガティブな面ばかりクローズアップされる残留思念ですが、反対にポジティブなプラスの感情が残っている場合もあります。
それが、いわゆるパワースポットと呼ばれる場所です。
全てのパワースポットが残留思念によるものというわけではありませんが、
中には人間の感謝する心や喜びなどの良い感情の蓄積(=ポジティブな感情による残留思念)が、パワースポットを生み出している場合もあります。
ポジティブな残留思念の例「宝来宝来神社」
ポジティブな残留思念が作りだしたパワースポットのひとつが、熊本県・阿蘇にある「宝来宝来(ホギホギ)神社」です。
2004年、工事中の作業員が、重機で大きな岩を壊そうとしましたが、重機が壊れてしまいました。
その晩作業員の夢の中に岩が現れてお告げをしたことがきっかけで建てられたのが、この宝来宝来神社です。
作業員の夢の内容はこうです。
岩が「どうして私を壊そうとするのだ」と聞くので、「仕事をしないとお金が入らないからです」と答えると、「それなら宝くじを買いなさい」と、お告げの声が告げたのです。
その夢を見た作業員が試しに宝くじを買ってみると、本当に500万円当選。
また、その友人も岩を拝んで宝くじを買ったところ、なんと3億円当選しました。
お告げに感謝した彼らは、当選金の一部を土地の所有者に寄付し、神社が建てられたのです。
以来、参拝者に当選者が相次ぎ、今や全国から参拝客が訪れていますね。
また、その後の寄付によって、神社は設立当初よりもさらに拡大しています。
この神社の場合、感謝から来る良い感情が良い波動を生み、それに共鳴した人の波動が残留思念となって積み重なり、神社がパワースポットになっていると考えられるのです。
恨みや怨念、悲しみだけではなく、このように人々を幸せにする残留思念もあるのです。
残留思念の浄化方法・払い方3つ
部屋の中の空気がなんとなく淀んでいる気がする、何度も同じような人間関係で失敗してしまう、ということはありませんか?
それは、残留思念のせいかもしれません。
残留思念は、現世での人間関係や、前世での人間関係、または自分が発した思念が自分に返ってきていることなどによるものです。
こうした残留思念は浄化する必要があります。
残留思念の浄化の方法は、
- お香を焚く
- 空気を入れ替える
- 歌を歌ったりハミングをする
などがあります。
お香はお寺でも浄化に用いられる通り、煙による浄化の役割があります。
白檀や沈香などが効果的です。
また、悪い気は部屋の隅に溜まりやすいので、空気の入れ替えをして悪い気を外に出しましょう。
ハミングや歌は、体に音で振動を起こし、波長を変える役割があります。
簡単にできるし、歌を歌うと気分も上がりますよね。
どれも簡単に行えるので、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
残留思念は、肉体がなくても感情だけがそこに残っていることです。
ネガティブな残留思念はいつまでもそこにとどまり続け、人に害を与えたりする厄介なものなので、安易に近づかないようにしましょう。
もし、自分の身の回りに良くない残留思念を感じたら、お香や波動を変えることで浄化するという方法があります。手軽にできるので、早めに手を打ちましょう。
ただし、良い思念が積み重なって留まる残留思念もあります。人工のパワースポットなどはその良い例です。
良い気はむしろ積極的に受けに行くと、自らの波動を高めて豊かな人生が送れますね。
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