今回は、繊細で感受性が高い、エンパスの特徴やその能力について詳しくご説明します。
エンパスとは共感力が非常に高い人のことです。
あなたは次のようなことで生きづらさを感じてはいませんか?
- 人がそばにいるとなぜか辛いことが多い
- 人の感情や真意が聞かなくてもなんとなく分かってしまう
- つい人を避けてしまう
もし心当たりがあれば、もしかしたらあなたはエンパスかもしれません。
今回はエンパスの特徴だけでなく、その特性を活かして生きる方法や注意点などについても詳しくお伝えします。
もしあなたがエンパスの可能性があり、生きづらいと感じているのなら、今回の内容は必ず役に立ちます。
自分の能力を理解し活かす方法がわかれば、エンパスという特性を持っていても幸せに生きていくことができますよ。
ぜひ読み進めてください。
1.エンパスの意味とは?
エンパスは一言でいうと「共感力」という意味です。
エンパスと呼ばれる人は共感力に秀でており、他人の感情や痛みをまるで自分が感じているように感じることができます。
また、相手の隠れた意図や発言の真意まで感じ取ることができるので、わけの分からない感情の波や、痛みや疲れを感じて生活しています。
感じることをコントロールできれば良いのですが、エンパスの人には絶えず他人の感情や負のエメルギーが流れ込んできてしまいます。
他人のネガティブなエネルギーも背負い込んで生活していると考えると、その大変さは想像を遥かに超えるでしょう。
その反面、繊細な感性を持っているので、よく相談されたり人を支える高い能力を活かした仕事についている人もいます。
エンパスの人に適した仕事については後ほどのべますが、先にエンパスの特徴をよく似た特性と比べながら、もう少し掘り下げていきましょう。
1-1.エンパスとHSPとの違い
エンパスとHSPは混同されることがありますが、似たような部分を共有する別のものです。
HSPとはHighly Sensitive Personの略で、「敏感体質」のことです。
とてもデリケートで外からの刺激に極端に弱く、強い光、臭い、音、触感、体に入る化学物質(薬や添加物)などのほか、心が乱されるような暴力的なシーンなども苦手です。
HSPは特殊能力などではなく、人よりいろいろな面で敏感な人だというだけですが、人と違う場面で刺激に反応してしまうので誤解を受けやすい人です。
また、人より微細なことに気がつくので時には傷つけられたり、自分は普通ではないのではないかと気に病んだりします。
しかし、HSPは全人口の15〜20%に見られ(エレイン・N・アーロン博士による)特別な病気ではなく「個性」のようなものです。
エンパスはHSPの特性のほかに第六感的な、直感的な要素も持ち合わせた人のことです。
初対面の相手の重いエネルギーを感じ取ったり、体の悪い部分が分かったりします。
シャーマンなども言い換えればエンパスで、気遣いに優れた日本人は欧米人よりもエンパスが多いという説があり、昔からイタコや巫女、ユタなど全国各地にシャーマンがいました。
つまり、エンパスはHSPの特性も持ち、かつ直感的に人のエネルギーを感じ取れる人、ということができます。
参考サイト:The Highly Sensitive Person
1-2.エンパスとサイコパスとの違い
語尾に「パス」がつくので、なんとなく似ていると思っている人もいるかもしれませんが、エンパスとサイコパスとはまったくの真逆の意味です。
エンパスとサイコパスの共通点は、人の気持ちがよく分かることです。
しかし、エンパスが自分の感情のように感じるのに対し、サイコパスはただ「分かる」というだけで、共感はしません。
むしろサイコパスは反社会的人格な要素を持ち、ウソを付くことをなんとも思っていなかったり、極端に冷酷なことでも平気で行います。
しかし、表面的には人当たりが良いので、まわりは気づかず、むしろ「良い人」として社会に溶け込んでいることも多いのです。
一方エンパスは、人の感情に敏感な上に「困っている人を黙ってみていられない」という面を持っています。
ですので、近づくと負のエネルギーを受けて自分が疲れると分かっていても、無意識に弱い人に近づいて救いの手を差し伸べようとします。
サイコパスが「人の感情を感じ取れるけれど共感はしない」のに対し、エンパスの人は「人の感情を読み取り、なおかつ激しく共感できる」ので、純粋で正直な人が多く、優しいのです。
2.エンパス度診断テスト!25個の特徴にあなたはいくつ当てはまる?
ここではエンパス度のテストをします。
以下の25個の質問に心当たりが多いほど、あなたがエンパスである可能性は高まります。
- 他人の感情を自分の感情のように感じる
- 自分は思考型より直感型だと思う
- 残酷なシーンや暴力的なシーン、自然災害などショッキングなことを見聞きするのが耐えられない
- 人の多いところは圧倒されて疲れ、決まって具合が悪くなる
- 人が嘘をついているのはすぐに分かる
- 言われなくても知っていることが多いと感じる
- 自分が怪我をしていなくても、相手が怪我をしていると同じところが痛む
- 苦しんでいる人を見るといても立ってもいられず、つい助けたくなる
- アルコールやギャンブルなど、何かに依存しやすい性格である
- なぜかいつも疲れている
- 胃腸や腰が弱い
- 知識より知恵、真理の方が大事だと思う
- 自然や動物が好き
- 一人の時間が必要だと感じる
- 自分の感情や欲求に正直である
- 自由でいたいので、時間に束縛されたりルールが苦手
- 常に整理整頓したい、散らかっているのが苦手
- ヴィンテージやアンティーク、ドライフラワーなど残留エネルギー(物や場所に残るエネルギーのこと)が苦手
- 肉類を食べるのは気が進まない、または苦手
- クリエイティブである
- 興味のないことは続かない
- 自分が好きではないことをするのは耐えられない
- よく人から相談される
- 曜日や季節ごとのエネルギーの移り変わりがわかる
- 変人、気まぐれ屋、シャイ、気取っているなどと言われることがある
いずれもエンパスの特徴である「自分以外のさまざまなエネルギーを感じ取ってしまう」という特性に起因しています。
当てはまったものが多ければ多いほど、エンパスの可能性大です。
3.エンパスが持つエンパシー能力とは?
では、エンパスが持つ「エンパシー能力」について、もう少し詳しく説明します。
エンパシーは共感力ですが、共感する能力には受信型と送信型があります。
それぞれ特徴を説明しますね。
3-1.受信型のエンパス
受信型は空気を読んだり察する能力に長けていて、相手がポーカーフェイスでも心の内が分かってしまう人です。
しかし、エンパスでない人でも日常生活では人の気持ちを察することを自然にしているはずですよね。
たとえば、家族がイライラしていたら「なにかあったのかな?」と思うし、上司がやけに機嫌が良ければ「商談が成立したのかな?」などと考えます。
人の気持ちを察する能力はほとんどの人が持っていて、特別なことではないのです。
ただ、エンパスの場合その共感能力が特に優れていて、普通は「何かあったのかな?」とワンクッション置いて考えるところを、まるで自分の身に起こったかのように感じるのです。
ちなみに、受信型のエンパスには、さらに感情吸収型と体感吸収型があります。
感情吸収型は他人の嬉しい・楽しいというポジティブな感情だけでなく、恐怖や不安、ストレス等も吸収してしまいます。
体感吸収型は怪我や病気などの痛みや寒さ・気持ち悪さなどを吸収してしまいます。
ですので受信型のエンパスの人は、大抵の場合、他人を避けて生活したり、近寄らせないオーラを発して他人を近づけないようにしています。
しかし、共感能力をコントロールするために鍛えて仕事に役立てている人もいます。
3-2.送信型のエンパス
送信型のエンパスの場合、考えていることや思いが周りの人に自然と伝わりやすい人のことです。
つまり、相手への影響力が強い人のことです。
個性が強く、周りの人が自然と巻き込まれてしまうような人が、あなたのまわりにも1人くらいいるのではないでしょうか?
送信型エンパスの人は、持っているエネルギーが強いため、本人が意図していなくても周りが自然と注目し、刺激を受けてしまうのが特徴です。
その強力なパワーは、場合によっては怖がられたり、一線を引かれてしまったりもします。
特に学生時代は人に嫌われるのを恐れる傾向があるので、周囲に合わせて行動したり人の目を気にしたりします。
しかし、本来の自分とズレがある場合にはかえってそれが人には「変わってる」「なんか変」と思われて、人を遠ざけてしまう要因にもなるのです。
しかし、エンパスの持つ優しい気質に加えて、送信型エンパスの人は与える力が強いので、自然に溢れ出るエネルギーを人への支援や人の役に立つ事に使いたいと思っています。
エンパスの人が生きやすく、自分を活かして生きるには、自分の性質を十分理解し、自分に誠実に生きることが大事です。
それが、自然と周りの人を助けることにもなるのです。
また、エンパスには受信型と送信型がいると説明しましたが、「1人のエンパスがどちらかの特徴だけを持っている」というわけではありません。
基本的に1人のエンパスは、どちらの特徴も持っているのです。
受信型と送信型の特徴を、両方バランス良く持っている人も中にはいます。
4.【豊かに生きる対策】もしもあなたがエンパスだったら……
もしあなたがエンパスだとしたら、その性質を活かして生きることがあなたの使命です。
性質を活かして生きる一番の近道は、その性質を活かせる職業につくことです。
4-1.エンパスに向いてる仕事とは?
エンパスは基本的に人を助けたいので、向いている職業も人を助ける仕事が適職となります。
ここで、エンパスの特性をもう一度整理してみましょう。
- 共感能力がある
- 人を助けたいと思っている
- エネルギーが大きい
- 人を癒やす力がある
- 自然や動物が好き
- 1人でいる時間が大切(人混みが苦手)
- 強い刺激が苦手
つまり、エンパスの特徴を活かすには、
- 人や動植物などに共感できる仕事
- 人や動植物などを癒やし、助ける仕事
- 1人でできる職人や専門職のような仕事
につくのが最善です。
これを踏まえた上で、考えられる職業としては、次のようなものがあります。
- ヒーラー
- セラピスト
- 保育士
- 介護士
- 占い師
- 動物の飼育係
- 庭師・ガーデナー
- オーガニックフード関連
- アーティスト etc……
いかがでしょうか。
今まで会社勤めが続かないと嘆いていた人は、もしかしたら適職でなかっただけかもしれません。
エンパスはエネルギーワークが向いていますが、エネルギーを向けるのは人間だけでなく、動物や植物という方向もあります。
現に、人間の言葉を話せない動物や植物のエネルギーを感じ取り、それを仕事に活かすことで腕のいいプロフェッショナルになっている人もいます。
自分の特性を活かせる場所、無理をしないで自然体で仕事ができる場所や時間、空間を選びましょう。
4-2.エンパスの人の恋愛はどんな感じ?
人や動植物など、エネルギーへの共感能力に優れているエンパスですが、そんなエンパスの人の恋愛はどんなものなのか、考えてみましょう。
通常どんな人でも恋愛中は感受性が豊かになり、少しのことでこの世の終わりくらい傷ついたり、地に足がつかなくなるようなハッピーな気持ちになったりしますよね。
エンパスの人は普通の人より感受性が豊かで繊細なため、より幸せを噛み締められる分、人一倍傷ついてしまうという特徴があります。
エンパスの人が恋愛をすると、相手の影響を受けて次のようなことが起こりやすくなります。
- 自己犠牲的になりやすい
- エネルギーを奪われやすい
- 共依存になりやすい
では、ひとつずつ、詳しく解説していきます。
エンパスの恋愛1.自己犠牲的になりやすい
エンパスの人はただでさえ性質的に奉仕したいという願望があるため、好きな人には徹底的に尽くす傾向があります。
誰にでも好きな人の力になりたい、望みを叶えてあげたいという気持ちはありますが、度を越せばそれは「自己犠牲」になります。
つまり、自己犠牲とは自分よりも相手を優先することです。
しかし、自己を犠牲にしてまで相手に献身することが、相手のためになるとは限りません。
過保護な親が子どもの成長を阻んでしまうように、その人の人間としての成長をストップさせてしまう可能性もあります。
また、自己犠牲的になることは、与えるばかりで自分自身が疲弊してしまうので、お互いにとって良いことはないのです。
エンパスの恋愛2.エネルギーを奪われやすい
エンパスの人は、人のエネルギーを吸い取る「エネルギーバンパイア」と恋愛関係になりやすいので注意が必要です。
エンパスの人は自然に共感能力を発揮しているので、悪いエネルギーにも共感してしまい、影響を受けやすくエネルギーを奪われやすい性質を持っています。
エンパスの人は意識せずにエネルギーを与える性質を持っていますが、一方で意識せずに人のエネルギーを吸い取る人も存在します。
それが、エネルギーバンパイアです。
エネルギーバンパイアと呼ばれる「人のエネルギーを奪う人」の近くにいると、知らないうちにどんどんエネルギーを吸い取られ、元気がなくなります。
エンパスの強い母性はエネルギーバンパイアを引き寄せやすいので、エネルギーバンパイアの人と恋愛関係に陥入りやすいので注意が必要です。
エンパスの恋愛3.共依存になりやすい
恋愛関係では与え与えられる関係が理想ですが、エンパスの人は与えることに喜びを感じるので、与えてばかりと与えられてばかりの共依存の関係になる傾向があります。
共依存になりやすい人は、エンパスの人が与え続けると際限なく求め続け依存してしまうのです。
特にエンパスの人は、相手が言う前から欲しているものが分かってしまうため、先回って与えようとしますが、それは相手を依存させるだけです。
相手に与えすぎていないか、自分は疲れていないか常に意識したほうが良いでしょう。
5.スピリチュアルな世界におけるエンパス
エンパスはその特性から、スピリチュアルの世界でもよく引き合いに出されます。
- シャーマン
- ライトワーカー
- ツインソウル
これらのキーワードは、すべてエンパスとも深い関わりがあります。
5-1.シャーマン
シャーマンとは自分の体を受信機のように使い、霊媒を行う人のことです。
エンパスの適職が共感能力の高いセラピストやヒーラーであるのも、人が気づかないエネルギーを感じることができるからですが、シャーマンは体全体に自分以外のエネルギーを受信します。
スピリチュアルの世界では、エネルギーを「波動」と呼び、人間が通常感じられない波動を感じられる人のことを「霊感がある」と言ったりします。
共感能力がある人は「波動」に共感するので「霊媒体質」の人も多く、エンパス能力が強い人がシャーマンになるのは、ある種当たり前のことなのです。
5-2.ライトワーカー
シャーマンなどの特殊な職業についていなくても、自分がライトワーカーだと気づく人もいます。
ライトワーカーとは「光の仕事をする者」という意味ですが、地球と人類を助け、恐れや不安を癒やす役割を持っている人のことです。
地球に良い変化をもたらすために、人類に働きかける人なので、エンパスのように動植物には親和性を持たない人もいます。
ですので、ライトワーカーがエンパスの能力を併せ持っていることはありますが、エンパスが皆ライトワーカーというわけではありません。
5-3.ツインソウル
共感能力の高いエンパスの人が恋愛するとき、思い出されるのが「ツインソウル」です。
ツインソウルは「一つの魂が分かれた」男女であり、同じ魂を共有しているので、会った瞬間にお互いを自分の「片割れ」だと認識できます。
また、ツインソウルは言葉をかわさなくてもお互いの思いが分かってしまうので隠し事ができないし、相手の苦しみや心の機微まで分かりすぎてしまうのです。
そのため束縛してしまったり、相手が自分の思い通りにしないと猜疑心にさいなまれたりします。
同じエネルギーを持っているので一旦険悪になるとドロドロとした、非常にハードな恋愛となります。
もしあなたがエンパスの可能性があり、相手も自分をよく分かってくれるような場合、エンパス同士のツインソウルの可能性もあります。
その場合は、慎重にお付き合いすることが必要です。
ツインソウルについては、以下の記事で詳しく解説しているので、一度ぜひ読んで確認してくださいね。
3分で分かる!エンパスの特徴や体質まとめ
エンパスとは共感力のことであり、特殊な能力を意識して使うというよりは、個性に近いものです。
エンパスの人は、人よりかなり感受性が敏感で、人との境界線が低いため、人の感情や体に起こったことを自分のことのように感じます。
また、人へ与えることに喜びを感じるので、自然と人を助ける傾向がありますが、悪いエネルギーも吸収してしまうので、すぐに具合が悪くなる傾向があります。
そのほか、繊細なHSPの特性のほかに第六感的な、直感的な要素も持ち合わせているので、職業的にはシャーマンやヒーラー、セラピストなどエネルギーを扱って人を癒す仕事が向いています。
恋愛においては共依存になりやすいので、気をつけましょう。
エンパスだと自覚のある人は、エンパスの性質や能力をコントロールし、自分を害するものから身を守り、人に役立てられるように訓練すると素晴らしい人生が歩めます。
もしあなたがエンパスなら、今回の内容を参考に、その能力を最大に活かして素敵な人生を歩んでくださいね。
コメント