今回は、無意識の心理的な意味や無意識下の行動をコントロールする方法をお伝えします。
無意識下の行動は、コントロールできるはずがないと思いこんでいませんか?
実は、やり方さえわかれば誰でも無意識をコントロールできるようになるのです。
無意識をコントロールできると、今まで上手くいかなかったことがうまくいくようになったり、ストレスが少なくなり生きやすくなります。
たとえば、こんなことはありませんか?
- なんだかうまくいかないことが多い
- なんとなく不快な気持ちのまま生きている
- ついストレスをため込んでしまう
無意識をうまくコントロールできていないと、このように生きづらさを抱えてしまうのです。
では、無意識とはどのようなものか、そしてコントロールする方法とは?以下3点にまとめてみましたので参考にしてください。
もし、あなたが今少しでも生きづらさを感じているなら、ぜひこの記事を最後まで読んでください。
無意識のコントロール方法を知れば、ストレスフルな生き方ができるようになりますよ。
まずは、無意識の心理的な捉え方をご理解いただいた上で、コントロールの方法をお教えしますね。
1.無意識の心理学的意味や具体例とは?
無意識は、哲学や精神医学で昔から扱われてきましたが、私達が今日概念として持っている「無意識」に一番近い考えは、スイスの精神医ユングが広めた概念です。
ユングは、「人間の心は自分ではコントロールできない“無意識”という領域の影響を大きく受けている」とし、心を「意識」と「無意識」に分けました。
意識とは、普段私達が自分自身で考えたり判断したりといった「自分でコントロール」出来る部分や、感じたりする部分の心のことです。
無意識はその反対で、自分ではコントロールできない部分、気づかないうちにやってしまっていることなどの心の部分を言います。
たとえばご飯を食べる時。
私たちは箸を持つ時、特に箸を持つことを意識せずに食べていますよね。
その他歩く時、自転車に乗っている時なども、いちいち右足と左足を交互に……なんて考えていません。
また、言い間違いなどもそうです。
たとえば、「彼は気分が悪くて帰ったよ」というところを、「彼は機嫌が悪くて帰ったよ」と言い間違えるなどの例があります。
この場合、発言した人は、「実際彼は機嫌が悪そうだったな」と思っていたことから、「気分」を「機嫌」と言い間違えてしまったのです。
ちなみに、こうした言い間違いを「錯誤行為」と呼びます。
「無意識」が一番わかりやすいのは「夢」です。
夢は無意識に一番近いと言われ、自分ではコントロールできませんが、昼間起きている時の直近の記憶から、生まれてから今までの記憶が色濃く反映されています。
ユングは、意識と無意識は精神のバランスを互いに取りあっていると考えました。
たとえば周囲からとてもおとなしい人だと言われている人が、夢の中では華やかな歌手になって舞台で歌い、拍手喝采を浴びるなどです。
この場合、周囲も自分自身も、人の陰で他人を支えるような性格だと思っているのですが、本心では脚光を浴びたい、注目されたいと思っている可能性があります。
また、上司から怒られて鬱々としている人が、夢の中では上司の頬を平手打ちするなど攻撃的な夢を見ることもあります。
その場合、日常で感じているストレスを、夢の中で発散していると考えられます。
このようにして、人は意識と無意識とで精神的なバランスを取り合うことで、精神の均衡を保っているのです。
ユングはさらに、無意識を「個人的無意識」と「集合的無意識」とに分類しました。
個人的無意識は、1人の人間が生まれてから経験した様々な記憶のことで、集団的無意識は、脈々と受け継がれてきた全人類共通の記憶が詰まっているという考えです。
集団的無意識はアカシック・レコードとも呼ばれ、これはこれで話すと長いので別にゆずるとして、今回は先に挙げた「個人的無意識」に焦点を当ててお話します。
※アカシック・レコードについては、
「4つのアカシックレコードのリーディング方法」
の記事に詳しく書いています。
アカシック・レコードの意味や、アカシック・レコードから知恵を引き出してインスピレーションやひらめきを得る方法なども書いていますので、こちらもぜひお読みくださいね。
2.心の意識、前意識、無意識の3つの構造とそれぞれの役割とは?
ユングは心を意識、無意識と分類し、無意識をさらに個人的無意識と集合的無意識に分けましたが、フロイトは心を「意識」「前意識」「無意識」に分けました。
これを「局所論」といい、心の3つの領域が心的エネルギー(リビドー)をやり取りして個人のパーソナリティを決定し、神経症の症状を引き起こしていると考えたのです。
……リビドー? パーソナリティ? なんだか難しそうですよね。
ひとつずつ説明していきますね。
フロイトが生きていた時代は、今よりも性や男女関係などに封建的で、おおっぴらにするのは良くないことだという風潮がありました。
そのため性的なことを口にしたり、考えたりすることすらタブーとされていたのです。
しかし、人間には本来遺伝子を残すために生物学的な性的欲求が備わっているので、ジレンマが生じます。
フロイトは、人間には性的な欲求やエネルギー(リビドー)があるにも関わらず、それを意識に上らせてはいけないので、心の奥に閉じ込めておこうとする働きがあると考えました。
それが「抑圧」という概念です。
例えば創作活動や芸術活動など、人間の行動や考えの多くは性的エネルギー、つまり生きるための本能とでもいうエネルギーが元になっているという考えです。
ですので、リビドーが抑圧されていなければ、人間は伸び伸びと創造的で素晴らしい人生が送れるというわけです。
しかし、リビドーが何らかの原因で抑圧され、歪んでいたりすると、ある状況になると上手く適応できずに神経症的な症状を引き起こすとしました。
例えば受け入れられないような事柄に遭遇し嫌な気分になると、手が汚れたと感じて執拗に手を洗ってしまう、ヒステリー(怒り)を起こす、何回確認しても不安になって錠をかけたことを確認するなどです。
この時「嫌だ」「○○してはいけない」「不安だ」などと思うのは、「意識」の領域です。
意識は「自分の経験」と感じることができる心の領域のことです。
それに対して「無意識」は本能的な部分、細胞レベルで生物学的に持っていても自覚していない心の領域です。
無意識は自覚されていませんが、生きる上でその人の行動や思考にいろいろな影響をおよぼしています。
そして、「前意識」はふだん意識はしていないけれど、思い出そうと思えば思い出せる「記憶」のことです。
前意識は、抑圧されているものを無意識の領域に押し込めて思い出させないようにしています。
今までそのやり方でやってきて生きてきたので、それを維持したいからです。
この「意識」「無意識」「前意識」についてこれ以上話そうとすると、別記事が必要となってしまいますので、今回はこれ以上深く触れないことにしますね。
いや、もっと深く知りたい! という人は、こちらのの記事で詳しく知ることができますので、ぜひお読みください。
「意識、前意識、無意識の違いとは?心が健康な人は無意識が少ない人!」
そしてもう一度この記事に帰ってくれば、さらに深く、分かりやすく読めますよ。
3.無意識下の行動をコントロールして人生を好転させる方法
無意識下の行動をコントロールすると、人生が思い通りにスイスイと運ぶようになり人生を好転させることができます。
今からその具体的な方法2つをお伝えします。
- 無意識に溜めたストレスを解消する3つの方法
- 無意識に潜む抑圧を取り除く4つの方法
私たちは無意識に溜めたストレスがあるから、なんだか生きづらいと思うのです。
まずはストレスを解消する方法をご紹介します。
次に、もっと生きづらい根本の原因となる深層の「抑圧」された思い込みを取り除く必要があります。
この2つがセットとなって上手く機能すると、自分の思い通りの人生が歩めるようになれ、好転させる事ができますよ。
1. 無意識に溜めたストレスを解消する3つの方法
無意識に溜めたストレスを解消するには、次の3つの方法があります。
- 日頃からストレスを避け心地よい環境に身を置く
- ストレスの対処法を持つ
- 自分と他者を切り離す考え方を身につける
それではひとつずつご説明していきましょう。
無意識のストレスを解消する方法1.日頃からストレスを避け心地よい環境に身を置く
ストレスを避け心地よい環境に身を置くとは、身体的に心地よい状態を心がけるということです。
例えば都心に住んでいる人は、一歩外へ出ると車の騒音や知らない人がたくさん行き交う雑踏などに触れることになります。
慣れてしまっていても、騒音は耳に不快だし、知らない人がたくさんいる環境は知らず知らずのうちに緊張を強いられているのです。
もし、あなたが目覚めた時、そこが山の中や海辺だったらどうでしょう。
きれいな空気と小鳥や潮騒の音などが聞こえてきたら心地よいですよね。
身体だって伸び伸びとリラックスし、緊張している部分などないでしょう。
日頃から心地よい環境に身を置くとは、たとえば家の中に観葉植物を置いたり、好きなアロマをくゆらせたり肌触りの良い部屋着を着るなど、自分にとって心地よい状態を外側から作ることです。
人混みや騒音の多い土地に住んでいたとしても、帰宅して一歩家の中に足を踏み入れればリラックスできる環境を整えておく。
身体的にリラックスできる状況にいつでも戻れるようにしておくだけでも、ストレスの度合いはかなり違ってきます。
無意識のストレスを解消する方法2.ストレスの対処法を持つ
ストレスの対処法はズバリ、「気分を上手に変える」です。
誰でも多かれ少なかれ、日々ストレスを受けて生活しています。
その中でも意識的にストレスだと感じることが大きいほど、イライラやムカムカが大きくなりますね。
たとえば嫌な上司から嫌味を言われた、お姑さんから小言を言われたなどは誰でも経験があると思います。
しかし、何か言われたことをいつまでも「あんなこと言うなんてひどい! どうしてあんなこと言うんだろう」とグルグルと考え続けていると、その間ずっとストレスを感じ続けていることになります。
それよりは、スパッと頭を切り替えて、気分を転換してしまったほうがストレスを感じずに済みます。
何か嫌なことがあったら強制的に別のことをして忙しくする、楽しいことをするなど「それはそれ」と気分の外に嫌なことを追い出してしまう術を身に着けてしまいましょう。
次にご紹介する方法も、気分を切り替えるのに役立ちます。
無意識のストレスを解消する方法3.自分と他者を切り離す考え方を身につける
自分と他者を切り離すとは、「あの人はこう思ったに違いない」など、人の思惑を判断しないことです。
例えば上司から怒られたとします。
あなたは「ああ、こんな自分はダメだ」と思うかもしれません。
しかし、もしかしたら上司は何か嫌なことがあって、ただ不機嫌だっただけかもしれません。
その場合、あなた自身が悪いのではなく、上司には上司の事情があり、たまたまあなたがとばっちりを受けただけです。
とばっちりを受けたのは災難でしたが、あなたに落ち度やダメなところはなかったわけです。
むしろ嫌なことがあったからといって、それを他人にぶつける上司の方に問題がありますよね。
あなたは怒られた内容が本当に反省すべきことなら改善すればいいだけで、怒られたことに対して落ち込むことはないのです。
人間完ぺきな人などいないので、誰だって失敗はするのですから。
それに、人の考えていることは、その人に聞かないとわからないですよね。
ですから、人の反応を憶測で判断するのではなく、事実だけを見ることが肝心です。
すると、自然と余計なストレスを感じずに過ごすことができます。
2. 無意識に潜む抑圧を取り除く4つの方法
無意識に抑圧している思い込みを取り除くには、大きく次の4つの方法があります。
- 新たな概念を知る
- 自己肯定感を上げる
- 引き寄せの法則を実践する
- マインドフルネスを実践する
私達が「やりたいと思うことがあるのに、どうもうまくいかない」と思うのは、無意識に押し込まれた「抑圧」の記憶に原因があります。
「前意識」を刺激し、抑圧された記憶を開放することによって、やりたいと思うことがスイスイと叶うようになるのです。
では4つの方法を、ひとつずつ詳しく解説しますね。
抑圧を取り除く方法1.新たな概念を知る
思い込みを外すには、新たな概念を知る必要があります。
☓だと思い込んでいたものを○だと刷新すればよいのです。
例えば、「私は何をやってもうまくいかない」と思っている人がいるとします。
しかし、それは「いつもうまくいかない」ことばかりに目が行ってしまっていて、上手く出来たこと、成功したことに焦点を当てていないからかもしれません。
上手く出来たことや成功したことを数えながら生活してみたら、ジワジワと幸せな気持ちになり「なんだか私ってツイてる」とハッピーな気持ちで生きられるようになったという例も数多くあります。
しかし、思い込みの刷新は、自分ひとりではなかなか出来ません。
なぜなら思い込みは幼少期から記憶の根底に刷り込まれていて、それによっていままで判断し、行動してきたからです。
今までそれで無事に生きてこられたので、あなたの脳や細胞は、変化しようとすることに抵抗します。しかし、それではいつまでたっても望む未来を手に入れることはできません。
新しい概念を知り、思い込みを刷新するには、心の専門家に協力してもらうのが一番の早道です。
心の専門家は、思い込みを刷新する技術を身につけ、それによって生きづらいと思っているたくさんの人を生きやすくするお手伝いをしてくれます。
未知リッチでも、そんな心の専門家として心理セラピストの「西澤裕幸さん」をご紹介しています。
西澤さんはメンタルブロックを外すプロとして活躍しており、短時間で思い込みを刷新することを得意としています。
現在、そんな西澤さん主催で、「潜在意識で人生を書き換えるメール講座」という無料メール講座を配信中です。
「潜在意識で人生を書き換えるメール講座」では、人間の深層の心理である潜在意識を書き換え、思い込みを外すことで、人生をより良く変える方法をお伝えしています。
さらに今だけ、講座内で、西澤さんのセッションをお得に受けられる方法もご案内中です。
先にお話ししたとおり、西澤さんのセッションを受ければ、多くのことに気づき、いらない思い込みを短時間で外すことができます。
もちろんメール講座の内容も思い込みを外すことに役立つはずですし、何より無料配信中ですので、この機会にぜひチェックしてみてください。
⇒3000人の人生相談から導き出した!願った通りの使命を引き寄せるたった1つの方法とは?
抑圧を取り除く方法2.自己肯定感を上げる
自己肯定感を上げると、自然と生きるステージが変わり、人生が好転することがあります。
今まで自分を受け入れられなかったせいで出来なかったことが出来るようになると、物事が好転してスイスイと良い方に動いていくということです。
好転し始めると、望む未来へつながる出来事や話が舞い込んだり、周りの人間関係がガラッと変わったりします。
「明るく前向きに変わりたい」「たくさん稼ぎたい」「好きなことを仕事にしたい」と意識では思っていても、自己肯定感が低いと無意識で「やっぱり無理だよな」と思ってしまっています。
その結果、自分が成功している姿がどうしても想像できない、チャンスがあっても勇気が出ずに手を出せないということが起こります。
自己肯定感を上げることで、無意識下でも「出来る」と思うようになると、今までどうして躊躇していたのか、どうして出来ないと思っていたのか不思議になるほど、望むことができるようになります。
抑圧を取り除く方法3.引き寄せの法則を実践する
引き寄せの法則を実践することが、無意識の抑圧を取り除くのにとても効果的なのです。
引き寄せの法則は、「望んだことを引き寄せる(叶う)」法則のことで、無意識と深い関係があります。
引き寄せの法則とは、無意識を司る脳や細胞をだまし、望む方法へと向かわせる方法だからです。
「ダメだ」「出来ない」と無意識で思っている「心理的な抵抗」を持っている脳をだますにはいろいろな方法がありますが、すぐにでも出来る方法のひとつとして「アファメーション」があります。
アファメーションは、言葉によって脳をだます方法で、自分が望む姿にすでになっていると言い続けることで自己暗示をかけるものです。
また、できるだけ臨場感を伴った鮮明な成功イメージを頭のなかで描き、ワクワクした感情を感じることによって、脳に「まるで実際に起こっているかのように」錯覚させるのです。
これを毎日日課として行っていくと、徐々に望む方向に人生が向かっていくようになります。
アファメーションを含む引き寄せの法則を、まるっと網羅した記事はこちらです。
簡単なやり方や、引き寄せの法則を初めたときに起こる「好転反応」についても述べていますので、一からきちんとやってみたいという人はぜひ読んでみてくださいね。
抑圧を取り除く方法4.マインドフルネスを実践する
マインドフルネスとは、思い込みや偏見を捨て、物事をありのまま捉えることです。
マインドフルネスが出来るようになると、感情に振り回されず、冷静に物事を俯瞰して見られるようになります。
そして、無意識に押し込められた抑圧を解き放ち、人生を好転することができます。
マインドフルネスを実践すると、普段自覚していない心理抵抗が開放されるので、心理抵抗やストレスに縛られない自由な発想や行動ができるようになります。
そのため、アメリカGoogle社では本格的なマインドフルネスの講座を立ち上げ、社内だけでなく全世界で研修が行われ、取り入れられています。
しかし、実はマインドフルネスは講座を受けなくても、自宅でも簡単に行うことが出来ます。
それを分かりやすくご紹介しているのがこちらのページです。
「【決定版】マインドフルネス瞑想入門!瞑想のやり方を簡単に解説」
引き寄せの法則と、先に述べた「メンタルブロック外し」を組み合わせると、相乗効果で無意識下の行動をコントロールしやすくなります。
【まとめ】無意識を活用して思い通りの人生を送ろう!
無意識の行動をコントロールする2つ方法をご紹介しました。
- 無意識に溜めたストレスを解消する方法
- 無意識に潜む抑圧を取り除く方法
日頃は無意識に溜め込んだストレスをうまく解消し、不快な気分や違和感を排除しながら生活するのが良いでしょう。
そして、人生を好転させるためには、カウンセリングを受けたり自己肯定感を上げることで心の奥にある抑圧部分を開放することが重要です。
特に、心の奥にある抑圧部分を開放することは重要なのですが、一人では難しいことでもあります。
そこで現在、未知リッチでは、プロの心理セラピストである西澤さん主催で、心の奥を書き換え、開放するためのメール講座を配信しています。
さらに今だけ、講座内で、西澤さんのセッションをお得に受けられる方法をご案内中です。
講座には無料で簡単に登録していただけますので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
⇒3000人の人生相談から導き出した!願った通りの使命を引き寄せるたった1つの方法とは?
無意識を活用して、思い通りの人生を送ることは誰にでも可能です。
ぜひこの機会に、自分の無意識と向き合ってみましょう。
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