メンタルブロックとは、行動を起こす際に障害となる心の壁のことをいいます。
お金に対するメンタルブロックを外すことができれば、豊かな人生を手に入れることができるでしょう。
今回は、お金に対するメンタルブロックの外し方について説明します。
- メンタルブロックとは?
- メンタルブロックの外し方
- 日本人に多いお金のメンタルブロック3つ
- お金のメンタルブロックが外れるとどうなる?
- メンタルブロックの外し方<おすすめ本>
この記事を読んで、あなたも豊かな人生を引き寄せることができるようになるでしょう。
メンタルブロックとは?
人は理想を思い描くと同時に「本当はそうなると困る」という、不安や恐れを感じていることがあります。
これは潜在意識が自分を守るために、その理想を拒否してしまっているために起こります。
行動しようとするときに、心の中でブレーキをかけます。
「なぜか、理想の自分に向かって行動ができない」というのはこのためです。
行動しなければ現実は変わらないので、メンタルブロックがあると理想の現実を創り出すことは難しいといえるでしょう。
メンタルブロックは、3つに分類することができます。
- 先入観
- 罪悪感
- 苦手意識
ひとつずつ解説します。
メンタルブロックの正体1.先入観
メンタルブロックは、ネガティブな情報に接するうちに形成されていくものです。
周りの人が持っている「マイナスの考え方」を聞き続けているうちに、いつの間にか浸透していき、自分の中で当たり前のことになってしまうということがあります。
親が「働いていると、嫌なことばかり」と言えば、働くことに対して良くないイメージを持ってしまいます。
また身内や友達などの近い関係の人からの影響だけでなく、ニュースなどの情報から受けたイメージも先入観となりメンタルブロックをつくる原因となりうるでしょう。
外部からのネガティブな情報をインプットし続けることにより、気付かぬうちにメンタルブロックができていることも多くあります。
メンタルブロックの正体2.罪悪感
メンタルブロックには、罪悪感がつくりだすものもあります。
- 自分の思った通りに行動するのは、わがままだ
- いい思いをすることはずるいこと
- だらだらするのは悪いこと
- 自分の意見を言ったり、望むことは悪いこと
このように感じ、我慢する癖がついてしまっている人は多いのではないでしょうか。
人を傷つけるわけでなければ、悪いことではありません。
それでも自由になれないのは「したいことをすることは自分勝手なことだ」
「我慢することが美徳である」
そんな思い込みから来ているものでしょう。
日本には遠慮してしまう人が多いですよね。
ですが何かしてもらったときには、申し訳ないと思うよりも、感謝できるといいですね。
メンタルブロックの正体3.苦手意識
過去に何か新しいことに挑戦をしてうまくいかなかった、という経験がある場合に苦手意識が生まれてしまうことがあります。
苦手意識があると、行動を起こそうとしたときに「どうせ自分にはできない」「前に失敗したし…」「才能がないからできない」など、決めつけてしまうようになります。
そうすると、できない理由を探すなど挑戦することに消極的になってしまうのです。
苦い思い出を忘れることは難しいことかもしれません。
大きな心の壁となって立ちはだかってくることもあるでしょう。
行動できなければ、自分の可能性を閉ざしてしまうことになるかもしれません。
苦手意識を解消することができれば、自分でも気付いていない力を発揮できたり、才能を開花させることもできるのです。
メンタルブロックは15~20歳までに形成される
人は2〜3歳から自己形成が行われ、自己像がつくられていきます。
同時に、親を始めとする他者との関わりから受けた、ネガティブな経験や刷り込みなどが蓄積されてメンタルブロックが形成されます。
- やりたいことに対して「あなたにはできない」と言われる。
- 「あの子と違ってあなたはだめ」など、人格否定をされる。
- 「なぜ」と聞いても、説明してもらえない。
このように否定的な言葉をかけられたり、辛いと感じる体験が続いた子どもには心の壁ができてしまうのです。
大人になって理想の実現に向かって進もうとしても、その思いは心の壁に阻まれて潜在意識に届きにくくなってしまいます。
それは「ブレーキをかけたままアクセルを踏む」といわれる状態ですね。
「自分は何をやってもだめなんだ」と、自己肯定感の低いままに生きていくことになってしまうでしょう。
親から受け継いだものでも、良くないと思う考えは子どもに渡さないことが大切だといえます。
メンタルブロックの外し方
メンタルブロックを外すには、まず自らの心の壁に気付いてはっきりと認知することが大切です。
そして、潜在意識を書き換えることによってメンタルブロックを手放していきます。
具体的な方法は、以下の通りです。
- メンタルブロックの問題を明確にする
- どんな時にメンタルブロックが発動するのか明確にする
- メンタルブロック発動時のネガティブな感情を明確にする
- アファメーションで肯定的に書き換える
- 生活の中の行動を変える
過去のトラウマやものごとに対する良くないイメージを取り払い、自由になっても良いということを、自分で自分に許可してください。
あなた自身が「何からも抑制されない自分」が、いていいと認めることでブロックを外すことができるでしょう。
外し方1.メンタルブロックの問題を明確にする
まずは生きづらいと感じる根本的な理由を探すことが大切です。
変えたいところを特定するということですね。
- 会社での人間関係が苦手
- 痩せたいけど、ついつい食べ過ぎてしまう
- 子どもとの関わり方が難しい
- 仕事で成功したいけど、やる気が起こらない
- 資格取得の勉強が手につかない
自分が苦手に感じていることや、克服したいことは何なのか良く考えてみましょう。
日頃からもやもやを抱えていても、意外と言語化するのは難しいものです。
納得できるまで、自分と対話しましょう。
思い浮かんだ項目を、たくさん紙に書き出すことも効果的でしょう。
自分がそのことに対してネガティブなイメージを持っていると自覚するだけで楽になることもありますよ。
外し方2.どんな時にメンタルブロックが発動するのか明確にする
次に、どんな時にメンタルブロックが発動するのか考えてみましょう。
メンタルブロックは、あなたを守ろうとしてくれます。
そのため「悪いことが起こるかもしれない」「精神的なダメージを受けるかもしれない」などと感じたときに発動します。
- たくさんの人の中にいるとき
- 反対意見を言われたとき
- 異性と話すとき
- 知らない場所に、1人で行くとき
- 買い物をするとき
あなたの場合、発動の要因となるのはどんなことでしょうか。
メンタルブロックを発動させる要因がわかると、そのものごとに対しての意識を変える対策がしやすくなるでしょう。
明確になるまで、掘り下げてみましょう。
外し方3.メンタルブロック発動時のネガティブな感情を明確にする
メンタルブロックが発動しているとき、あなたはどう感じているでしょうか?
- 自信がない
- 断られたらどうしよう
- 傷つきたくない
- 逃げたい
- 怖い
そのときは、何が怖いのでしょうか?
どうして苦しい気持ちになるのでしょう。
どんな気持ちなのか、どうしてネガティブな感情になるのか、できるだけ具体的にあげてみましょう。
感情を明確にできれば、受け止め方を変えることができます。
「リフレーミング」といって、ものごとを見る枠組みを変え、違う視点で捉えてポジティブに解釈することができる方法があります。
ネガティブに思えるものごとも、違う見方をすると自分には必要なことだったと捉えることも可能になるでしょう。
外し方4.アファメーションで肯定的に書き換える
変えていきたい心の壁がはっきりしたら、アファメーションという方法で潜在意識の書き換えをしていきます。
アファメーションとは、言葉の持つパワーを利用して潜在意識を書き換える方法です。
心の壁がない理想の状態を言語化して繰り返し唱えることで潜在意識に刷り込み、ポジティブなセルフイメージをつくりましょう。
アファメーションは下記の3つのルールに則ってください。
- 現在進行形か完了形で、断定的な言葉
- 肯定的な言葉
- 「私は~」の形で
- 私はプレゼンを成功させた
- 私は周りの人から信頼されている
- 私は努力できる
このように理想の状態を言語化します。
寝る前や、朝起きたときの潜在意識が働いているときに唱えると効果的です。
こつこつ継続することで、確実に潜在意識にポジティブなイメージを刷り込むことができますよ。
外し方5.生活の中の行動を変える
アファメーションで意識が変わってきたら、少しずつ行動を変えていきましょう。
言葉にして唱えていたことを、実践していきます。
今まではブレーキがかかっていてできなかったことも、潜在意識を書き換えたことですんなり行動できるようになっているはずですよ。
自分を変えることができるのは、自分だけです。
行動こそ全てです。
挑戦することで「あなたの心の変化」が、周りの人や状況までも変化させます。
不安もあるかもしれません。
ですが自分の心の深い部分に向き合い、理想に向かってこつこつと努力をしたあなたは、以前のあなたではありません。
比べ物にならないくらい強くなっているのです。
人生を好転させる力がついていますよ。
日本人に多いお金のメンタルブロック3つ
ここからは、お金のメンタルブロックについて見ていきましょう。
お金は、人生を豊かにしてくれるもののひとつです。
ですが幼少期の生活環境や習慣、知らず知らずのうちに親から受け継いだ考え方などの影響によっては、ネガティブなイメージを持つ存在となりえるものです。
人と切っても切れない関係であるがゆえに、お金のトラブルなどの情報はいつでも周りに溢れています。
そのためお金のメンタルブロックを持っている人は多く、根深いものかもしれません。
気付いていなくても「自分はお金を持つに値しない」という思い込みがあれば、たくさんのお金を持つことは難しいと言えます。
日本人に多いお金のメンタルブロックは以下3つです。
- お金を使うこと
- お金を受け取ること
- お金の話をすること
ひとつずつ説明します。
お金のブロック1.お金を使うこと
お金を使うことは良くないことだ、という感覚は誰もが持っているのではないでしょうか。
- お金はすぐになくなってしまう
- 自分のお金が減ってしまう
- お金を使って、この先大丈夫か
- 自分にお金を使っていいのか
- これは浪費なんじゃないか
- 贅沢は悪いことだ
お金を支払ったときには、喪失感が生まれます。
お財布の現金が減ったり、あるいは口座から引き落としがあることに目を向けるからです。
お金は人生を豊かにするために使うものです。
ですが、実際に受け取ったものの価値に目を向けることは難しく「お金を使ってしまった…」と、自分を責めるような気持ちさえ出てきます。
好きなものを食べられなかったり、生きたい場所に行くことをあきらめてしまったり、趣味を我慢するということもあるでしょう。
自己投資も悪いことのように思え、叶えられる夢も叶えられなくなってしまうこともあるかもしれませんね。
お金はエネルギーなので感謝して使うことで、また自分のところに巡ってきてくれるということを感じていられるといいですね。
お金のブロック2.お金を受け取ること
控えめな日本人は、お金を受け取ることに抵抗がある人も多いでしょう。
- お金をもらうと相手がかわいそう
- お金を受け取るのは、後ろめたい
- こんなに高額で売っていいんだろうか
- お金を稼ぐのはずるいこと
- 儲けるのはいやらしいこと
このように感じている場合、無意識にお金を受け取らないような選択をしてしまっているかもしれませんね。
事業をしている人であれば、お客さんからお金をたくさん受け取るのが心地悪いと感じてしまうこともあるでしょう。
その結果何も言われていないのに、サービスや商品の金額を下げ過ぎてしまう。
買って欲しくても、売り込めない。
などといったことも起こるでしょう。
マインドブロックがあるためにさまざまな場面で、行動すれば得られたはずのお金をみないふりしてしまうことにもなりえます。
そうすると「稼げない」という現実が創られてしまうのです。
これでは「自分は稼ぐことができない」というセルフイメージができあがってしまうでしょう。
お金のブロック3.お金の話をすること
親の考え方やいいつけなどによって、お金の話をすることにメンタルブロックを持っている人は多いですよね。
- 「お金の話をすることは、はしたないことだ」と言われた
- 親にお金について聞いたときに、うやむやにされたり話を変えられた
- 「あなたは、お金のことは知らなくていいの」と言われた
- 「お金を欲しがってはだめ」と言われた
幼少期にこのような経験があると、お金自体が下品で不潔なものだというイメージになってしまいます。
そうすると、自然とお金のことを話に出すことは良くないことだと思ってしまいますよね。
本当はお金の話をすること自体は、悪いことではないはずです。
それほど刷り込みというものは、強いものだということですね。
実際に会話の中で貯金や収入の額、持っているものの金額の話を避けることは多いはずです。
他の人に聞こえるような声で、お金の話をする人もあまりいないでしょう。
お金のメンタルブロックはお金を遠ざける
お金へのイメージがネガティブだと、お金は寄ってきてくれません。
メンタルブロックが強ければ強いほど、苦手意識や抵抗などが邪魔をして行動できなくなってしまいます。
一歩踏み出していたら掴み取れたチャンスも、自分でつけた足枷があることで手の届かないものになってしまうのです。
それはお金であったり、良いお客さん、良い仕事、有益な情報であったりするでしょう。
自らの成功を見過ごすような、もったいないことですよね。
お金を稼ぐことはずるいことではなく、汚いことでもないのです。
お金を稼ぐということは、誰かに価値を提供したことによる対価を受け取っているのです。
メンタルブロックがあることによって、自分自身がお金を得る価値があるということに気付けなくなってしまっているかもしれません。
自分のしていること、あるいは自分自身の価値を認めて、豊かになることを許可しましょう。
そうすることで、確実にお金の流れはあなたに向いてきます。
お金のメンタルブロックが外れるとどうなる?
お金のメンタルブロックが外れると、お金の流れが好転していきます。
- 今まで見過ごしていた「自分にとってプラスになるもの」が、はっきりと見えるようになる
- 意志や決意では変えられなかった、直したい癖などを軽減できる
- したいことをそのまま行動に移すことができる
- 人の視線が気にならなくなり、自分の意見が言えるようになる
- ありのままの自分でいられるようになる
- 本来の能力や魅力を取り戻して、存分に発揮できるようになる
以上のような変化から、セルフイメージが変わることで自己肯定感が上がり「自分にはお金を受け取る価値がある」と認めることができます。
そうすることで必要のない遠慮などすることなく、お金を得るための正しい行動に積極的になれるでしょう。
取り巻く状況も自然と変わっていきます。
またメンタルブロックが外れてきたときには、好転反応というものが起こることがあります。
これは、何かが良い方向に進んでいくときに現れる身体反応のことです。
一時的にお金が出ていくことが増えることもあるんですよ。
自分を成長させるために必要なことだと捉えてください。
きぜんとして、理想の自分がとるであろう行動をしましょう。
メンタルブロックの外し方<おすすめ本>
メンタルブロックについて詳しく知りたいという方は、書籍での知識のインプットも有効です。
読んで実践した人から、たくさんの成功体験が寄せられている書籍を2冊ご紹介いたします。
- 成長マインドセットー心のブレーキの外し方
- いつでもどこでも3分で心のブロックが消える本; イライラがなくなる! 本当の願いがかなう!
誰でも実践できる方法が紹介されているので、取り組むことさえできれば、行動や習慣そして人生が変わるはずです。
ぜひ読んでみてくださいね。
おすすめ1.成長マインドセットー心のブレーキの外し方
成長マインドセットー心のブレーキの外し方
吉田 行宏 (著)
主人公は、ふと入ったカフェのマスターに「成長の地図」を渡されます。
そこから、成長とは何か?成長を阻害する要因、成長を促進する要因について学んでいきます。
業績や、上司や部下との間で悩む主人公がマスターから成長に関する教えを受けて、仕事だけでなく人生まで好転させていくというストーリー形式の1冊です。
成長の原理原則、成長を阻害するものについてわかりやすく書かれています。
何度も読み返したくなる良書です。
おすすめ2.いつでもどこでも3分で心のブロックが消える本; イライラがなくなる! 本当の願いがかなう!
いつでもどこでも3分で心のブロックが消える本:イライラがなくなる! 本当の願いがかなう!
栗山葉湖 (著)
ブロック解除の際に気を付けるポイントや、夢を邪魔するブロック・お金・人間関係・恋愛のブロックの手放し方が丁寧に説明されています。
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コンプレックスがある人、生きづらい人、このままでいいのかと悶々としている人はぜひ読んでみてください。
【まとめ】お金のメンタルブロックを外して、人生の自由度をあげよう
今回の記事では、お金のメンタルブロックを抱える原因と、外し方について解説しました。
お金のメンタルブロックの外し方は、次の5つの手順で行います
メンタルブロックの問題を明確にする
- どんな時にメンタルブロックが発動するのか明確にする
- メンタルブロック発動時のネガティブな感情を明確にする
- アファメーションで肯定的に書き換える
- 生活の中の行動を変える
まずしっかりと、自分に向き合ってネガティブな気持ちを深堀りします。
心の壁を明確にすることで、変えたいと思っている部分にしっかりとアクセスできるようになります。
マインドブロックは、悪いものと感じるかもしれません。
行動の足枷になることは確かですね。
ですが、もともとは自分が傷つかないように守ってくれている存在です。
おかげで、受けなくて済んだ傷も多いのだということも知ってください。
「変わりたいと思っているあなた」は、過去の自分とは違います。
潜在意識に「私には、もうブロックはなくても大丈夫」ということを教えてあげましょう。
そして、今まで守ってくれたことに感謝しましょう。
メンタルブロックが外れると、あなたが理想とする人生を歩むことができます。
どうか、あなたが思い描いた通りの人生を自由に生きてくださいね。
執筆:まりな
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