潜在意識を書き換える5つのメリット
「潜在意識とはいわゆる無意識のことで、私たちが普段意識することのできない意識」のことをいいます。
一般的に、潜在意識は人間の意識のうち97%を占めており、残りが顕在意識と呼ばれる自分で認識できる意識だとされています。
「自分の意識」と思っているものは、巨大な潜在意識の中のほんの一欠片なのですね。
潜在意識は日常的な物事、仕事や恋愛にも関係しています。ですから、潜在意識の在り様があなたの人生に影響するのです。
潜在意識には本音しか存在しません。あなたが日頃どのように過ごしていたとしても、本音の部分が影響します。
もし「毎日穏やかに過ごしてる」と口では言いながら潜在意識で不安を感じていたら、何かしら不安になるような出来事が起こります。
実は、潜在意識は書き換えが可能です。
潜在意識を書き換える5つのメリットとして、次の5つが挙げられます。
- 潜在意識書き換えメリット1.パフォーマンスの向上
- 潜在意識書き換えメリット2.自信が持てる
- 潜在意識書き換えメリット3.ストレスレベルの低減
- 潜在意識書き換えメリット4.思考パターンの変化
- 潜在意識書き換えメリット5.目標の達成
順番に解説します。
潜在意識書き換えメリット1.パフォーマンスの向上
潜在意識書き換えのメリットとして、パフォーマンスの向上が挙げられます。
潜在意識がポジティブだと脳が活性化し、パフォーマンスが上がります。無意識的な考え方や行動パターンが反映されるからです。
物事の捉え方ひとつで見える世界は変わるものです。潜在意識を書き換えることで意識レベルは向上するので、どのような出来事が起こったとしても、前向きで明るい考え方が出来るようになります。
逆に、パフォーマンスが落ちるのはなぜかと考えると、それは無意識的なブロックや制限があるからだといえます。
たとえば何かのチャンスが目の前にやって来たときに、すぐに手を伸ばせない。なぜなら、「私には出来ない。無理にきまってる」という考えが心の奥底にあるからです。
潜在意識を書き換えることで、「もしかしたら出来るかもしれない。やってみよう」に変わって行くのです。
このような状態になれば、それまで眠っていたあなたの可能性が発揮されるようになり、パフォーマンスが向上するでしょう。
潜在意識書き換えメリット2.自信が持てる
潜在意識書き換えメリット2つ目は、自信が持てることです。
何かにチャレンジする際、自信がなくてあきらめてしまった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
自信をなくしたきっかけは親や友達からのひと言、子どもにありがちな失敗だったりします。
長じるに連れ忘れることがほとんどなので、「理由はわからないけれど自信がない」という認識につながりやすいのです。
こうなると、「無意識的に」また失敗を繰り返すのでは? どうせ駄目に決まってる、などと考えてしまうため、ことあるごとに自信のなさに直面させられるような現実がやってきます。
潜在意識を書き換えることで、あなたの自信のなさは形を変えていきます。
他人の評価はあなたの価値を判断する決め手にはならないことや、失敗体験は成功体験への布石なのだと気づけるようになります。
潜在意識が変われば自分への認識が変わるため、今までよりも自信を持って物事に取り組めるようになるでしょう。
潜在意識書き換えメリット3.ストレスレベルの低減
潜在意識書き換えのメリットとして、ストレスレベルの低減があります。
一般的に、ストレスレベルは心拍数で測定し、心拍数が早くなるほどストレスレベルも上昇することがわかっています。
心拍数が高くなる原因はいくつかありますが、なかでも心理的ストレスにより交感神経が優位になることが関係していることをご存知でしょうか。
心理的ストレスには、緊張や不安、恐怖や悲嘆という感情の揺れが影響しますが、潜在意識を書き換えることにより感じ方は変わっていきます。
何かの出来事に「無意識的に」もしくは「反射的に」緊張していた反応が、一歩引いて物事を捉えることが出来るようになることにより変化するのです。
緊張の度合いが緩和されると副交感神経が優位になり、ストレスレベルが低減されます。
理由のない不安が消え、気持ちに余裕ができるようになります。ストレスレベルの変化は、職場の人間関係やパートナーシップにも良い影響をもたらすでしょう。
潜在意識書き換えメリット4.思考パターンの変化
潜在意識書き換えメリットとしていえるのは、思考パターンの変化です。
「思考が感情をつくり、感情によって行動が決まる」という言葉があります。
スピリチュアルでは、「あなたが考えたように現実は動き、あなたが感じたように状況は変化し、あなたの行動によって未来が決まる」と解釈します。
このあたりのことは以前「引き寄せの法則」でお話ししたので、記憶に残ってらっしゃる方も多いでしょう。
私たちは、「どうしてそんなこと(行動)をしたのか」と、行動の理由を問われることはあっても、「どうしてそんなふうに考えたのか」と、考えそのものを聞かれる機会は少ないです。なぜでしょうか。
これは、「無意識」の部分に言及しても仕方ないと、本能的に察知しているからです。
裏を返せば、意識的に潜在意識を書き換えることで、思考パターンを変えることができるという意味になります。
思考パターンが変われば、現実に起こる出来事は大きく変化するでしょう。
潜在意識書き換えメリット5.目標の達成
潜在意識書き換えメリット5つ目は、目標の達成です。
目標を達成しようとして潜在意識を書き換えるのではなく、「気がついたら目標が達成できていた」という手応えが得られることが最大のメリットだといえます。
なぜなら「目標を達成しよう」と頑張るほど余計な力が入ってしまい、空回りするか失敗するかという結果になる可能性が高いからです。
余計な力は緊張を生みストレスを高めるばかりでなく、目標を達成することが目標になってしまいがちです。本質を見失ってしまうわけですね。
潜在意識を書き換えると、目標を達成することに対して力みがなくなるため、心身ともに余裕がうまれます。
するとあなたが元々持っていた潜在能力が発揮されやすくなり、結果的にゴールに辿りつきやすくなるのです。
実は、無意識的に「目標を達成することは難しい」という考えを持っている方は少なくありません。
潜在意識を書き換え、あなたの目標を簡単に達成してみてはいかがでしょうか。
今日から出来る!潜在意識の書き換え5つのやり方
潜在意識を書き換える方法よりも、まずは特徴を知ることが大切です。
ポイントとなるのは、「潜在意識は変化を嫌う特徴があるため書き換えには最低でも1ヶ月の時間が必要で、大切なのは反復しながら実践することなのだ」という部分です。
「無意識的な」部分である潜在意識を書き換えようとすると、「意識的である」顕在意識が邪魔をしてきます。
現実がどのような状況であれ、顕在意識にとっては「今が自分にとってのベストだ」という感覚があるため、「現時点でのコンフォートゾーン」から出ることを厭うのですね。これが曲者なのです。
潜在意識の書き換えを実践すると、最初は居心地が悪いかもしれません。ですが、勇気をもってコンフォートゾーンから一歩を踏み出すことが大切です。
潜在意識の書き換え5つのやり方には、次の5つがあります。
- 潜在意識の書き換え方法1.アファメーションを行う
- 潜在意識の書き換え方法2.ビジュアライゼーションを行う
- 潜在意識の書き換え方法3.感謝の気持ちを持つ
- 潜在意識の書き換え方法4.ポジティブな言葉を使う
- 潜在意識の書き換え方法5.メディテーションの実践
次からは、実践するための具体的な方法をお伝えします。
潜在意識の書き換え方法1.アファメーションを行う
潜在意識の書き換え方法に、アファメーションを行うことがあります。
「アファメーションとは潜在意識に言葉の力を用いてアクセスし、メンタルブロックを外したり固定観念を書き換えたりする手法」だと以前のブログでお話ししました。
言葉には、言霊が宿ります。
良い言葉は良い現実を呼び、悪い言葉は好ましくない現実を呼びます。
アファメーションのコツは、「叶った前提で言葉にすること」です。あなたが望む未来に生きている状態をイメージすることが大切です。
たとえば金銭的に豊かになりたいのなら、こんなアファメーションが考えられます。
「私は金銭的な豊かさを受け取っています。ありがとうございます」
- すべて現在形
- 感謝を述べる
- 実際に金銭的に豊かになっている状態をイメージする
この3つを意識してみてください。
感謝の言葉を述べるのは、それが受け取り完了の合図になるからです。
朝・昼・晩のいつでもいいので、声に出してアファメーションしましょう。紙に書くのもおすすめです。
潜在意識の書き換え方法2.ビジュアライゼーションを行う
潜在意識の書き換え方法として、ビジュアライゼーションを行うことが挙げられます。
ビジュアライゼーションとは、実際には起こってはないが、まるで現実の出来事のように鮮明にイメージする行為をいいます。
イメージトレーニングという言葉でご存知の方も多いのではないでしょうか。
ポイントになるのは、鮮明にイメージしたことを現実で起こっているかのように感じることです。
潜在意識は、実際に体験したこととイメージの世界で体験したことの区別がつきません。ですので、「ただのイメトレ」で片付けないようにしましょう。
詳細に視覚化すること、体の感覚と合わせていくことでポテンシャルが高まります。
具体的な方法はこうです。
- 望む未来を詳細にイメージする
- その中で過ごすことでどんな感情が湧き上がるかに意識を向ける
- 感情を感じながら、目にするもの、聞こえる音や言葉、肌の感覚を意識する
ワクワクしたり、体が暖かくなったり、呼吸が楽になっていたら成功です。
潜在意識の書き換え方法3.感謝の気持ちを持つ
潜在意識の書き換え方法のなかに、感謝の気持ちを持つことがあります。
波動や引き寄せに関するブログで、以下についてお話ししました。
- 感謝や喜び、希望や愛という気持ちはポジティブな感情を呼ぶ
- ポジティブな感情は波動に影響する
- 感情の振り幅が大きいほど波動は高い
感謝の気持ちは高い波動をもつため、顕在意識・潜在意識どちらにも良い影響があります。
感謝の気持ちを持つことに加え、「ありがとうございます」と発声するとポジティブな波動が細胞を満たし、潜在意識に働きかけてくれるため、良い波動が何倍にもなって広がるのです。
たとえばこのような言葉です。
「今日も目覚めることができました、ありがとうございます」
「温かい食事が食べられました、ありがとうございます」
「仕事で対価を得られています、ありがとうございます」
当たり前のように受け取っていることに感謝の気持ちを持つことで、自然にポジティブな波動が身につき、潜在意識も書き換わっていきます。
潜在意識の書き換え方法4.ポジティブな言葉を使う
潜在意識の書き換え方法に、ポジティブな言葉を使うことがあります。
雰囲気は感謝の気持ちと似ていますが、こちらの方がよりダイレクトに潜在意識に働きかけられます。
このような経験をしたことはないですか?
褒められたら「そんなことはないですよ」と自分で打ち消してしまう
謙遜といえば聞こえはいいですが、潜在意識はそうは思ってくれません。
褒められたら否定することで、「自分は価値がない人間なんだ」「褒められるに値しない人だ」と宣言しているようなものなんです。
もし誰かに褒められたら「ありがとう」と言ってみてください。実際に経験するとわかるのですが、素直に受け取ることは自信に変わっていきます。
実践を続けると、普段使う言葉が肯定的なものに変化するようになります。
「そんなことないよ」は「ありがとう」、「どうせ無駄」は「ダメもとでもやってみよう」というポジティブな言葉に変わります。
あなたのペースで少しずつ書き換えていきましょう。
潜在意識の書き換え方法5.メディテーションの実践
潜在意識の書き換え方法には、メディテーションの実践があります。
メディテーションとは、心をしずめて意識を自分の内側に向けることをいいます。
人は1日に2万〜6万回ほど思考しているといわれてますが、その中にどれだけ自分に関することがあるかと聞かれたら、思いのほか少ないのではないでしょうか。
潜在意識を書き換えるには、自分に集中する時間を持つことが大切です。
コツは、自分に意識を向けている状態を「心地いい」「リラックスしている」と感じることです。
メディテーションは数分から数十分まで、お好きな長さで試してみてください。
やり方はこうです。
- 落ち着ける場所を見つけて座る(椅子でもOKです)
- 両手は楽な位置に置き、軽く目を閉じる
- 呼吸は自然なリズムにまかせる
- 内側に意識を向け、何かの考えが浮かんだら、それをただ眺める
メディテーションをしている状態は、潜在意識と繋がりやすい状態です。休日など時間があるときに試してみるといいでしょう。
潜在意識の書き換えがうまくいかないパターンとは?
潜在意識の書き換えを実践している方の中には、「潜在意識を書き換えがうまく出来ていない気がする」「現実的な変化が実感できない」というお悩みをお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
潜在意識の書き換えにチャレンジしている際、思ったような変化が起こらないのは残念な気持ちになりますよね。
しかし、このようにおっしゃる方ほど「書き換え成功」に近づいている可能性が高いのです。
前述したように、自分が認識できる意識である顕在意識は、変化を嫌います。コンフォートゾーンを出たくないと抵抗します。
ですので、書き換えが成功しそうになるとなんらかの方法で邪魔をしてくるのです。慣れ親しんだ状態を離れたくないという訴えのようなものです。
潜在意識の書き換えがうまくいかないパターンには、次の3つがあります。
- パターン1.抵抗感が強い
- パターン2.イメージ不足
- パターン3.目標が不明確
次からは、具体例を挙げてわかりやすく解説していきます。書き換えがうまくいかないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
パターン1.抵抗感が強い
潜在意識の書き換えがうまくいかないパターンとして、抵抗感が強いことがあります。
書き換えることそのものに抵抗がある、この先どうなるかわからない不安感から抵抗を感じるなど様々なケースがありますが、どちらにもいえる事は、「実はうまくいってる証拠」です。
このブログの冒頭で、顕在意識は変化を好まないとお話ししましたね。抵抗感は潜在意識を書き換えようとする際に起こる当然の反応なのです。
わかりやすいところでは、不安、落ち着きのなさ、イライラする、ざわざわする感覚などが抵抗感です。「顕在意識が潜在意識を書き換えることを止めさせようとしているのだ」ともいえます。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。
顕在意識にしてみれば、コンフォートゾーンから一歩足を踏み出すことはとてつもない冒険なのです。
潜在意識の書き換えがうまくいかないときは、「うまくいかない」思考にフォーカスするのではなく、「これは抵抗感だな。書き換えが進んでいるんだな」と思ってゆったり構えましょう。
パターン2.イメージ不足
潜在意識の書き換えがうまくいかないパターンとして、イメージ不足が考えられます。
イメージしようと意識すればするほど、なぜか集中できずに困ってる方は多いかもしれません。
「願望を引き寄せるための重要な方法としてイメージングがある」と以前のブログでお話ししましたね。
イメージングとは、「なりたい自分の姿を強く思い描くことで、実際にその状態を引き寄せる方法」のことをいいます。
イメージ不足で潜在意識の書き換えがうまくいかないのは、詳細に思い描くことに難しさがあるからでしょう。
解消方法としては、実際にそのように振るまってみる方法があります。子どもの頃にした「ごっこ遊び」のように、完全になりきるのです。
俳優や女優になったつもりでやってみると、キャラクターが出来あがりイメージングしやすくなります。
潜在意識はイメージングなのか現実なのかの区別がつかないため、書き換えにはとても有効な方法だといえます。
パターン3.目標が不明確
潜在意識の書き換えがうまくいかないパターンとして、目標が不明確ということがあります。
「こうなりたい」「ああなりたい」とイメージしているうちに、どんどんイメージが発展していったり、イメージする過程で「やっぱり違うかもしれない」と感じるケースがそれです。
願いが発展することは素晴らしいことなのですが、目標が不明確だと潜在意識が混乱してしまいます。
こうなると、目標を達成する前に、「混乱した状態」が顕現してしまうのです。潜在意識に働きかけると、これぐらいダイレクトに現実化します。
もしかしたら、いったん目標から離れるような状況になるかもしれません。ですが、それでいいのです。
その場合は、回り道をしたからこそ気づくこと、書き換えるにふさわしい目標設定が行えるようになっています。
目標が明確であれば、スムーズに潜在意識の書き換えができます。あなたの本音に気づくことが成功への近道といえるでしょう。
潜在意識の書き換えの効果はどれくらいで出る?
潜在意識を書き換えた効果は、いったいどれくらいで出るのでしょうか?
書き換えにはだいたい1ヶ月かかりますが、書き換わってしまえば効果は1週間ほどで出てきます。
1週間ほどとしたのは、顕在意識を騙す期間という意味で設けました。
潜在意識の「書き換え」と「書き換え完了」は明確に区切りがあるわけではなく、実際には時期が被っています。ですので、完全に書き換わったと自信がもてなくてもいいのです。
ここでひとつ、潜在意識の書き換えを早めるワークを紹介します。とても簡単な方法なので、潜在意識の書き換えの効果を一刻も早く感じたい方はぜひお試しください。
- 寝る前にベッドの中であなたにとって楽しいことを想像します。あなたにとって楽しいことであるのが大切です。楽しい気持ちのまま眠りにつきます。
- 翌朝、起きてすぐに今日という日をどう楽しもうかと、ワクワクする気持ちで自分を満たします。あとはそのワクワクを持ったまま過ごすだけです。
朝晩続けてだいだい1週間ほど、毎日行ってみましょう。
ワークの補助として、楽しくてワクワクする想像を紙に書き出すのも効果的です。その場合、事細かに書くのがコツです。
内容は毎日変わっても大丈夫です。あなたがポジティブになれることを大切にしましょう。
【まとめ】潜在意識の書き換えにはセルフイメージと前向きな気持ちが大事
潜在意識を書き換える方法について解説しました。
潜在意識は「無意識」を司どる部分で、人間の脳の97%を占めるといわれています。
潜在意識には本音しか通用しないため、あなた自身が何を考え、どのように感じ、行動するのかが内なる才能の開花につながります。
潜在意識を書き換えるには、最低でも1ヶ月ほどは必要になるので、日々こつこつワークを実践してみましょう。
潜在意識の書き換えには、セルフイメージと前向きな気持ちが大事です。
ポイントは、感謝や喜びといったポジティブな感情をもちながら実践することです。
また、詳細にイメージングすること、メディテーションを行うことも効果的なので、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
執筆:みすみ
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