今回は、超自然的存在(スピリチュアルな存在)と繋がることのできるシャーマンについてお話ししていきます。
シャーマンは、ツングース語のsaman(シャマン)から派生した言葉で、英語ではshaman(シャーマン)と書きます。
日本で言えば、巫女、呪術師、祈祷師、霊媒師、イタコといった存在がシャーマンです。
今回はそんなシャーマンについて、意味や歴史から、何ができるのかまでを、詳しく説明していきます。
太古より人々の願いを叶えてきたシャーマンについて知ることで、より身近にスピリチュアルを感じ、あなたの願望も成就させましょう。
シャーマンとは?
ここからは、
- シャーマニズムの歴史
- シャーマンの種類
- シャーマンの役割
- シャーマンの修行方法
について詳しくお話ししていきます。
シャーマニズムの歴史とは
シャーマンを語るために、シャーマンを中心とする宗教形態である「シャーマニズムの歴史」について、まずは説明していきます。
シャーマニズムとは、シャーマンの能力を前提に成り立っている宗教のことをいいます。
「シャーマンがいるからこそ自然のことわりを知ることができる」、「シャーマンがいなければ神様と繋がることができない」、という考え方の宗教ですね。
日本ではとくに神道や仏教が広く普及していますが、シャーマニズムの歴史は、現存するどの宗教よりも古いとされています。
シャーマンは、古代、宗教の組織化がはかられる前から存在していたのです。
たとえば日本のシャーマンと言えば、2世紀~3世紀に存在していた日本最古の王、邪馬台国の「卑弥呼」が有名ですよね。
彼女が女王を務めていた邪馬台国は、まさに宗教が組織化してできあがった国です。
しかし、その基となったシャーマニズムは、邪馬台国ができるずっと前からすでに存在していたと考えられています。
卑弥呼はあくまでも、元からあった信仰を利用して国を治めていただけではないか、ということですね。
シャーマニズムが発祥した地は明確ではありませんが、中央アジアの遊牧民や北方少数民族から広まっていったのではないかという説があります。
最初はごくごく小さなコミュニティからシャーマニズムは始まっていき、やがて大きな国や宗教へと進化したのです。
シャーマンの種類
シャーマンには大きく分けて5つの種類があります。
1.脱魂型 |
いわゆるトランス状態に陥ることで自身の霊魂を身体から解き放ち、霊界へ赴くことで超自然的存在に触れるタイプです。 荒行、瞑想、ダンス、ときには薬物を使うことでスピリチュアルと対話します。 ※トランス状態については「トランス状態の意味や具体例とは?トランス状態の入り方とコツを解説」の記事に詳しい説明がまとめられています。 |
2.精霊統御者型 | 守護霊や精霊の助けによって神秘に触れるタイプです。 |
3.霊媒型(憑霊型) |
自身の身体に霊を降ろすことで超自然的存在と繋がり、さまざまな言葉を現世に残すタイプです。 超自然的存在が降りているとき、シャーマンは身体を明け渡すため、意識を失っていることが多いです。 |
4.予言者型(霊感型) |
超自然的存在とコンタクトをとり、その教えを乞うタイプです。 霊媒型と違い、自分の身体を明け渡すことはしません。 |
5.見者型 |
普段から霊的存在の姿が見え、声が聞こえるタイプです。 人によっては、まるで普通に話すように超自然的存在とコンタクトを取れるレベルにまで達します。 |
シャーマンはそれぞれの種類によって、超自然的存在との繋がり方が違うわけですね。
ただ、方法は違えど、超自然的存在と繋がって利益を得ることが目的なのは変わりません。
ほかにも、宗派によってシャーマンになれる性別に制限があったり、地域によってシャーマンが身にまとう衣装がぜんぜん違っていたりします。
たとえば、日本の「巫女」は巫女服に身を包んだ女性ですが、インディアンのシャーマンというと、ゴテゴテした服装や化粧を身にまとった初老の男性であったり、大きくて怖いお面といったイメージがありませんか?
このように、「シャーマン」と一口に言っても、その種類はさまざまなのです。
シャーマンにできること【呪術、祈祷、治療、占いなど】
シャーマンにできること、つまり役割は、主に5つあります。
1.呪術・祈祷 |
いわゆるまじないです。 豊作の祈りや雨ごいなどが代表的ですね。 そのほか、敵対する存在を呪うという役割も持っています。 |
2.治療 |
病やケガの治療、もしくはヒーリングも、シャーマンの役割でした。 とくに太古は、「病」と「呪い」が同一視されていた時代もありましたので、体調を崩したらシャーマンの元に行くというのが普通だったのです。 |
3.占い |
占いもシャーマンの大事な役割の1つです。 シャーマンは国の行く末を占うということで、とても重要なポジションに就いていました。 中には、預言者として後世に言葉を残すシャーマンもいます。 |
4.死者との交信 |
すでに亡くなっている人と交信することができるシャーマンもいます。 日本で言えば、イタコがそうですね。 死者の意思を確認したり、丁重に弔ったりするのも、シャーマンの重要な役割だったのです。 ※イタコについて詳しくは「イタコとは何者?口寄せで降臨できるって本当?」の記事にまとめてあります。 |
5.部族の指導者 |
邪馬台国の卑弥呼のように、シャーマンは部族の指導者としての役割を担うことも多くありました。 とくに太古の時代、小さな集落においては、絶大なカリスマ性を有していたといいます。 |
ほとんどのシャーマンの役割は、この5つのうちのどれかです。
1つに特化したシャーマンもいれば、5つすべてを行う万能的なシャーマンも存在しています。
シャーマンになるための修行方法は?
ここからは、シャーマンになるための修行方法の中でも、1番簡単で易しいものについてお話ししていきます。
まず、「そもそもシャーマンは修行によって素質のない者でもなれるのか?」という疑問があると思います。
答えは、「タイプによっては修行次第でなれる」です。
シャーマンは、先天的なタイプと後天的なタイプに分かれます。
先天的なタイプの場合、血筋や前世といった「生まれ」や「魂」が非常に重要になってきますので、いくら修行をしてもなることはできません。
生まれつきスピリチュアルなものが見える「見者型」なんかは、ほぼ先天的なシャーマンです。
一方、後天的なシャーマンになら、修行によってなれる可能性があります。
とくに「脱魂型」のシャーマンは、苦行や荒行によってトランス状態に入りますので、修行によって能力を得た後天的なタイプが多い傾向にあります。
いわゆる修行僧なんかが、まさにそれですね。
彼らは、気が遠くなるような苦痛や、ときには命の危険さえある荒行を乗り越え、シャーマンとしての能力を開花させるのです。
このようにシャーマンになる修行方法は、各宗派によって異なりますが、危険であったり、心身にキツイものが少なくありません。
なぜなら後天的なシャーマンの多くは、自分を追い込むことでトランス状態に入り、超自然的存在と繋がるからです。
では、シャーマンになるには絶対に苦痛や危険に身を投じなければいけないのかというと、実はそうとも限りません。
要はトランス状態には入れれば良いわけなので、荒行を行うよりももっと手っ取り早い方法があるのです。
それが、「安全にトランス状態に入る方法を会得する」ことです。
もちろん、最終的には各宗派で定められた秘伝の知識が必要になりますので、独学できちんとしたシャーマンになることはほとんど不可能です。
しかし、その下地を作るための修行、つまりトランス状態への入り方なら、独学で身につけることができます。
修行方法も簡単で、「眠る直前、意識が落ちそうになるのを極限まで我慢する」だけです。
トランス状態にもっとも入りやすいのは、睡眠に入る直前の、意識がもうろうとしているときです。
そのため、意識が落ちる直前の時間をできるだけ引き延ばすことができれば、自然にトランス状態へ入ることができるというわけですね。
詳しいトランス状態の入り方についてはまとめ記事がありますので、そちらも参考にしてみてください。
トランス状態を会得した上で宗派を決め、シャーマンになるための知識を学べば、もしかするとあなたも優秀なシャーマンになれるかもしれませんよ。
前世がシャーマンだった人はシャーマンとして生まれてくる?
前世がシャーマンだった人は、先天的にシャーマンとして生まれてくる確率が高くなります。
また前世がシャーマンだった人は、たとえ先天的にシャーマンの能力を持っていなくても、今回の人生でまたシャーマンを目指すことが非常に多いのです。
シャーマンにはこのように、転生の概念があります。
1度シャーマンとしてスピリチュアルと繋がった魂は、その経験を持ち続けるのです。
もしあなたが、自然や動物に強い親近感を覚えていたり、スピリチュアルに対する興味が強かったり、霊感が妙に強かったりするのなら、もしかするとあなたは前世でもシャーマンだったのかもしれませんね。
シャーマンになると病気になることも!?
シャーマンには、修行中に巫病(ふびょう)になるという特徴があります。
巫病とは、シャーマンになる過程で発祥する心身の異常のことです。
とくに先天的なシャーマンが思春期に発症することが多く、発熱や幻聴、精神異常の症状が現れます。
実際に巫病になったシャーマンは、「巫病は本当につらい」と口を揃えて言います。
しかし巫病は、シャーマンの成長過程においてはとても重要な通過儀礼です。
巫病を乗り越えることによって覚醒し、1人前のシャーマンになれるとされています。
ちなみに、宗派によって形態が異なるシャーマンですが、この巫病に関しては、ほとんどの宗派で同じです。
どの宗派のシャーマンにとっても、巫病は超自然的存在と繋がるさいにどうしても乗り越えなければいけない壁だということですね。
シャーマンのように霊的存在と繋がって願いを叶える方法
シャーマンは古来より、祈祷や呪いによって、人々の願いを叶えてきました。
しかし実は、シャーマンのように特別な存在でなくても、スピリチュアルな力を利用して願いを叶える方法があります。
それが、「引き寄せの法則」です。
引き寄せの法則は、人の奥底に眠る深層の意識を書き換えることで願いを叶える手法です。
強い想いが願いと同調することで、その願いが現実へと引き寄せられてきます。
この引き寄せの法則なら、シャーマンになるためのつらい修行や巫病に苦しむことなく、欲しい結果を得ることができるのです。
ただし、「引き寄せの法則」も簡単なわけではありません。
とくに意識の書き換えを行うのが難しく、1人でやっていると方向性がずれてしまい、欲しかったものとは違う結果を引き寄せてしまう可能性があるのです。
そこで、「引き寄せの法則」を実践するなら、プロの力を借りることをおすすめします。
プロの指導の下、正しく意識の書き換えを行えば、方向性がずれることはありません。
本当に欲しいものを願い、そして手に入れることができるのです。
未知リッチの共同運営者である西澤さんは、今までに3000人以上に関わってきたプロのカウンセラーです。
そして現在、引き寄せの法則に特化したセッションを行っています。
このセッションを受ければ、意識の書き換えを正しく行うことができるのです。
紹介記事の方に、実際にセッションを受けた人の声も掲載しています。
引き寄せの法則で叶えたい願いがあるなら、ぜひ参考にしてください。
⇒引き寄せの法則がうまくいかない!そんなときこそ専門家に相談
【まとめ】シャーマンとはスピリチュアルと繋がる存在のこと
今回は、超自然的存在(スピリチュアル)と繋がる存在、シャーマンについてお話をしてきました。
シャーマンと一口に言っても、その定義は各地域、各宗派によってさまざまです。
中でも、シャーマンには、色々な種類と色々な役割があります。
⇒シャーマンの「種類」については、こちらを読み返してください。
⇒シャーマンの「役割」については、こちらを読み返してください。
独自の方法で超自然的存在と繋がり、多種多様な活躍を見せるのがシャーマンなのです。
もし、そんなシャーマンになりたいのなら、まずはトランス状態になる練習から始めてみましょう。
修行方法は、「眠る直前、意識が落ちそうになるのを極限まで我慢する」だけです。
寝る直前の意識がもうろうとしているときが、もっともトランス状態に入りやすいとされています。
そのため、その状態をできるだけキープすることで、トランス状態の感覚を掴むことができるのです。
ただ、超自然的存在の力を借りて願いを叶えたいだけなら、大変な修行をしてシャーマンになる必要はありません。
引き寄せの法則を実践することで、シャーマンになるより簡単に願いを叶えることができます。
詳しくは、こちらを読み返してください。
ただ、前世がシャーマンだった人は、転生してもまたシャーマンになろうとする傾向があります。
引き寄せの法則を知った上でなおシャーマンになりたいと感じているのなら、もしかするとあなたは、前世でシャーマンだったのかもしれませんね。
シャーマンは、古来より超自然的な存在と対話をし、私たちにその意思と恩恵を伝えてきました。
彼らはまさに、人を導く存在なのです。
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